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A-TS01-11 CFDにおける格子形成に関する研究会活動報告
主査 藤井 孝藏 (宇宙科学研究所宇宙輸送研究系)
幹事 白山 晋 (RIST)
コンピュータの普及にともなってCFD技術は急速に普及してきました。かつてスーパーコンピュータを利用しなければできなかったようなシミュレーションがいまやパソコンでもできる時代になってきています。ソフトウェアも普及し、いろんな近似の導入があるとはいえ、誰でもナヴィエ・ストークス方程式を解いてその結果を表示できるようになりました。そんな中で、シミュレーションに必要な絶対時間の大部分を占めるのが計算格子の生成であるといわれています。冗談ではなく、計算格子を作るのに1ヶ月、計算は1日などというのは実際に企業の現場で研究をされている方々から聞こえてくる話です。
このような中、計算格子形成にも数年前から変化が生じています。複雑形状を簡単に扱うことを目標とした非構造格子の利用が進み、一方では構造格子の中でもマルチブロック格子、重合格子といった工夫によって格子形成の負担の軽減化がなされてきました。さらにそれでも負荷が減らないと、最近ではメッシュレスの計算法やデカルト座標を利用したシミュレーションが流行に兆しをみせています。一方では市販の格子形成ソフトウェアも高度化してきていて、かなり複雑な形状でも容易に計算格子が作れるようになってきています。
本研究会では、格子形成法そのものの現状を分析するとともに、重合格子、非構造格子、そしてメッシュレス法やデカルト座標利用の計算法などをとりあげそれぞれの利点・欠点を明確にしたいと思っています。年2から3回程度の少ない開催ですが、それぞれの分野で活躍されている方に、利点だけでなく欠点を多く語っていただき、毎回全員でディスカッションするという形態をとっています。また、市販の格子形成ソフトウェアも多数出回ってきていますので、各ベンダーの協力を仰ぎ、それらの評価なども行う予定にしています。
ご存じのようにA-TS研究会は原則として参加者の手弁当で開かれるものです。第1 回は10月に開かせていただきましたが、北から南まで遠くから多数の参加をいただくことができました。参加された方々からも有意義なディスカッションができたとお褒めの言葉をいただいております。途中経過も含めて研究会の成果を何らかの形でまとめて、これからシミュレーションを行う方々の参考になる情報を提供できればと考えています。みなさまのご協力をお願いします。
参考までに第1回のテーマと講演者を以下に示します。
「非構造格子CFDが構造格子法に取って代わる日」
中橋和博(東北大学)
「日産での構造格子生成」
姫野龍太郎(日産自動車(株)、現:理化学研究所)
「これからは構造格子か非構造格子か、それとも?」
全員討論