部門紹介
101期 部門長挨拶
第101期部門長 |
この度,第100期飯田明由部門長(豊橋技術科学大学)の後の第101期部門長を務めさせていただくことになりました佐賀大学の萩原世也です.計算力学部門は現在部門登録者数4,500名弱であり,日本機械学会の各部門の中でも大きな部門のひとつとなっています.この計算力学部門を運営委員会委員,店橋護副部門長(東京工業大学),下山幸治幹事(九州大学),荻野正雄副幹事(大同大学)を始めとした総務委員会委員,各委員会や研究会の皆様と関係する全ての皆様のお力添えのもとに,円滑な運営とさらなる発展に努めて参りたいと思います.
2020年度以降コロナ禍により計算力学部門の活動もかなり制限を受けてきました.計算力学部門最大の行事である計算力学講演会も2020年度は,第33回計算力学講演会が中止となり,2021年度の第34回計算力学講演会(北海道大学),2022年度第35回計算力学講演会(鹿児島大学)もオペレーションは開催大学で行われたものの講演会自体はオンラインで開催となりました.
2023年度の第36回計算力学講演会はようやく対面での開催となる予定であります.開催場所は愛知県豊橋市であり実行委員会の委員の方が開催に向けて着々と準備をされているところです.お互いに実際にお会いしてお話できることを楽しみにしております.2024年度の第37回計算力学講演会の実行委員会も開催に向けて準備を進めております.皆様のご参加とご協力をお願いいたします.
次は計算力学部門の講演会以外の主な委員会の活動もご紹介したいと思います.
表彰委員会では,飯田明由100期部門長が委員長となり,機械学会賞候補の推薦,計算力学部門賞各種表彰の候補者の審査および文部科学大臣賞「若手科学者賞」の学会への部門推薦候補者の審査をされる予定です.
広報委員会では,年2回のニュースレターの発行と計算力学部門のホームページの管理,部門登録者へのinformationメールの配信作業等をご尽力いただいております.
新学術誌編修委員会では日本機械学会論文集,Mechanical Engineering Reviews,Mechanical Engineering Journal,Mechanical Engineering LettersのCMカテゴリの編修があります.これらの編修はCMカテゴリマネージャを始めとした編修委員の方々のご尽力により運営されております.
年次大会担当委員会では,2023年度・2024年度年次大会の計算力学部門や部門横断の行事の募集や取りまとめをご担当いただいております.
固体2級対策講習会担当委員会では計算力学技術者2級(固体力学分野の有限要素法解析技術者)認定試験対策講習会の実施をご担当されています.
⽇韓シンポジウム担当委員会では韓国からコロナ禍により休止されていた日韓シンポジウム開催準備の申し入れがあり,その窓口となり再開を探っています.
産学連携推進委員会では,年次大会や計算力学講演会においてフォーラムおよびオーガナイズドセッションの企画にご尽力いただいております.
部⾨間交流担当委員会による部門間連携については,機械材料・材料加工部門,材料力学部門,設計工学・システム部門,生産システム部門と連携して2023年6月20日(火) 10:45-17:00に機械材料・材料加工のシミュレーションと計測(第3回:金属AMの応用と潮流) ( https://www.jsme.or.jp/event/23-22/ ) を開催する運びであります.そして若手シンポジウム担当委員会を立ち上げ,99期部門長の高野直樹教授(慶應義塾大学)のご尽力により,2023年8月7日(月)~9日(水)に材料力学部門との合同企画にて若手研究者を対象としたM&M・CMD若手シンポジウム2023 ( https://www.jsme.or.jp/conference/mmdcmdconf23-2/index.html )を金沢にて合宿形式において開催いたします.
さらに研究会として逆問題解析手法研究会,マルチスケール計算固体力学研究会,電磁流体解析関連技術研究会,設計と運用に活かすデータ同化研究会,設計情報駆動研究会,解析・設計の代替モデリング研究会が2023年度中に活動しております.このような研究会活動は継続的に行われており,計算力学部門として円滑に活動を支援していければと思っています.
最近ではデジタルトランスフォーメーションや人工知能の活用などが注目されております.これらを機械工学へ活用・発展させていく上で計算力学関連分野の関わりは非常に大きくなるものと思います.したがって日本機械学会の分野横断型の部門である計算力学部門が社会および学会に果たす役割は非常に大きくなると考えています.これらの特徴をさらに生かして積極的に貢献できればと思っています.
そして徐々に社会活動がコロナ禍の経験を経て以前とは少し異なる「通常」に向かうと考えられます.新たな「通常」に向けて2023年度はスタートの年度となるべく充実するように,これからの計算力学部門の活動が技術的課題の解決や研究テーマの創出,あるいはビジネスの創出などにもつながっていきますよう努力したいと思っています.是非とも部門活動にご支援,ご参加いただきますようお願い申し上げます.