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部門長就任にあたって
藤井孝藏
宇宙科学研究所 宇宙輸送研究系
当計算力学部門は学会に本格的な部門制が導入された1988年に新たに設立されました。以降10年間、従来からあった部門や委員会から変化を遂げた部門に負けない活発な活動を続けてきました。その間、部門(委員)長は初代の矢川元基先生から、三好、齋藤、白鳥、松本、尾田の各先生方に引き継がれ、コンピュータの急速な普及とともにその活動範囲も広がり、現在では部門登録者の数においても学会内全20部門中6番目を占めるに至っております。このような中、当部門の部門長を仰せつかることになり、光栄に感じると同時にその重責に身の引きしまる思いであります。
昨年は当部門にとって節目の年でした。1988年の部門設立からちょうど10年ということ、また機械学会の100周年ということもあり、例年とはひと味違った1年であったような気がします。幸い、尾田十八部門長をはじめ多くの方々のご尽力によって総ての活動が成功裡に終わったと思います。みなさまには紙面を借りてお礼申し上げます。
本部門のように各部門を横断的につないだ研究分野、課題を扱う部門は既存部門の活動を弱体化させるものと考えられがちですが、むしろ旧来の部門と強い連携を保って機械工学研究を促進を促す効果を持っています。詳細はこのニュースレターの中に紹介されておりますが、年も押し詰まった昨年12月、部門設立10周年を記念して歴代部門長座談会が開かれました。その席で、「計算力学というのは機械工学におけるインフラストラクチャー」であるというご発言がありました。まさにその通りだと思います。この意味で、部門単独の企画はもちろんですが、他の部門と協力しあって講習会など多くの会員の期待に答えるような企画を出していければと考えています。CAEとかCADとかいうキーワードは計算力学のものであると同時に設計、製造といった分野とも切り離して考えることはできません。これまで縁があまりなかった設計や生産に関わる部門とも積極的に連携した企画を立てていこうではありませんか。
一方で、本部門は登録者の構成が年齢的に若いこと、そして企業の方が多いことが特徴だといわれています。これまでもそうであったように保守的にならずに積極的に若い方の意見を反映するような企画が出していければと思います。E-mailなどを通じて研究会やワークショップなど新しい企画を遠慮なく部門幹事や運営委員会の方に出していただければ幸いです。
10年の節目を終え、新たな1年目を踏み出すつもりで運営委員のみなさまと協力して部門運営にあたりたいと考えております。登録されている方々をはじめ学会員のみなさまのご協力とご支援をお願いする次第であります。