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神戸大学工学部機械工学科数理機械講座固体力学研究室
修士2年小川高史(写真左)修士2年加集陽介(写真右)
阪神・淡路大震災から2年が経過し、甚大な被害を受けた神戸の街も徐々にではありますが、元の賑わいを取り戻しつつあります。私達、神戸大学工学部機械工学科数理機械講座固体力学研究室も震災時には様々な苦難がありましたが、それらを乗り越え、現在は神戸の復興と共に、さらなる研究環境の改善をはかり、研究室一丸となって意欲的に研究を進めています。
当研究室は、様々な固体、構造の強度・設計並びに材料成形性の評価、生体の成長あるいは修復のメカニズムの解明、最適設計手法の確立のための基礎となる固体力学関係の総合的な教育・研究を行っており、冨田佳宏教授、渋谷陽二助教授、安達泰治助手、岡田崇仁技官の他に、博士課程院生2名、修士課程院生12名、学部生9名、研究生3名、計30名の研究室メンバーがいます。
研究課題は、固体力学の扱う分野の広がりに伴い、連続体近似が可能なマクロな領域から、材料の結晶あるいは分子構造が問題となるマイクロスコピックな領域まで幅広い範囲に渡っています。また、対象とする材料も金属材料をはじめとして、セラミックス、ポリマー、ゴム、機能性材料、さらには生体に至るまで多種多様です。
現在の主な研究課題は次のようになります。
・材料・構造の最終強度の検討
・先進材料のメゾ・マクロ挙動の評価
・相変態現象の解明
・高分子・ゴム材等の強度評価
・力学の階層性に関する研究
・メゾ力学理論の研究
・原子・電子レベルからの破壊
・バイオメカニクス
・骨構造の細胞レベルから組織まで
・生体の機能的適応に学ぶ最適設計
このように、当研究室の研究は固体のマクロ・メゾ・マイクロスコピックな力学挙動の解明に主眼をおき、各スケールにおける力学理論の構築とその材料や生体への応用、並びにスケール階層間の力学的連結といった総合的、統一的な固体力学の研究を展開しています。これらの研究成果の公表も積極的に行っており、本年度も学部生を含めて延べ30名程が国際会議、機械学会講演会等で研究発表を行いました。更に、海外から講師を迎えての研究会も頻繁に行われて、学生が幅広い興味を持てるようにとの配慮の下で、様々なトピックについての講義を受けることができる環境になっています。また、先生方と学生の間の交流も盛んで、教授宅で毎年秋に開催されるホームパーティーをはじめ、多くの活発な意見交換の(酒)場がもたれ、学内・外問わず盛り上がるアクティブな研究室です。
今後も引き続き研究室全体が一丸となって、マクロからマイクロスコピックな領域にわたる固体力学の分野に貢献していきたいと考えております。当研究室の研究成果にご期待下さい。
なお、研究活動、研究室構成員、卒業生に関する詳細事項に関しては、固体力学研究室のホームページ (http://solid.mech.kobe-u.ac.jp)にも掲載しておりますので、是非、併せてご覧下さい。
【文責】小川高史('97年4月から日本オラクル(株)に入社予定)、加集陽介('97年4月からシャープ(株)に入社予定)