No.71
No.70
No.69
No.68
No.67
No.66
No.65
No.64
No.63
No.62
No.61
No.60
No.59
No.58
No.57
No.56
No.55
No.54
No.53
No.52
No.51
No.50
No.49
No.48
No.47
No.46
No.45
No.44
No.43
No.42
No.41
No.40
No.39
No.38
No.37
No.36
No.35
No.34
No.33
No.32
No.31
No.30
No.29
No.28
No.27
No.26
No.25
No.24
No.21
No.20
No.19
No.18
No.17
No.16
No.15
No.14
No.13
No.12
No.11
No.10
No.09
No.08
No.07
No.06
No.05
No.04
No.03
No.02
No.01
ニュースレター
- Home
- ニュースレター:No.16
- 退任のご挨拶
退任のご挨拶
白鳥正樹
横浜国立大学工学部生産工学科
8年前、日本機械学会に部門制が施行された折に、是非新しい分野の部門をということで、初代の矢川元基委員長を中心として計算力学部門が立ち上げられましたが、その後三好俊郎委員長、齋藤武雄部門長(この時から部門長と呼ぶことになった)の下で順調に発展を遂げ、私が部門長をお引き受けした時点で、部門登録会員が 5,000名を越える大きな部門に成長しました。この2年間私が留意致しましたことは、この昇り竜の如き勢いを、いかに維持し活性を保つかということでしたが、生憎、折からの不況と財政事情の圧迫により、ニュースレターの発行、講演会、講習会等の諸行事、あるいは研究会活動等において、これを担当された委員各位に財政面での特段の配慮をお願いせざるを得なかったのは遺憾なことでありました。このような状況にもかかわらず、運営委員をはじめ、技術委員会委員、研究会委員諸氏、さらに各種行事に積極的に参加されたメンバー各位の熱意により、上記諸活動の質と量を落とすことなく、活性が維持できたのは大変に幸いなことと考えております。
機械工学における計算力学の役割についても、当初のやっと一つの手法として認知された時代から、今や設計とシミュレーションのツールとして日常的に使われるようになり、また情報・通信技術の革新に連動して新たな飛躍を遂げようとしております。これまで、計算力学部門はこれらめまぐるしく変化、成長する技術の情報交換の場として、大きな役割を果してきましたが、これからはこれらの新しい技術を担っていく若い技術者をどのように育成していくか、という教育の問題も新たな視点として浮かび上がって参りました。大学でのカリキュラムの見直し、企業内教育あるいは機械学会の講演会、講習会等を通じての社会人教育の問題等、当部門が先導的な役割を果していくべき課題の一つであると考えております。
幸い、次期部門長として松本洋一郎先生を、また、副部門長として尾田十八先生をお迎えすることになりました。当面の課題は、目前(1997年7月)に迫った機械学会創立100周年記念行事、また施行10年を目処に見直すと言われている部門制改革への対応等がありますが、めまぐるしく変化する技術革新の時代にあって、これまでの枠組みにとらわれることなく、柔軟に新たな展開をはかっていただけるものと期待しております。