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部門長就任にあたって
松本洋一郎
東京大学大学院工学系研究科教授
計算力学部門は8年前に発足した比較的新しい部門です。初代の矢川元基委員長、三好俊郎委員長、齋藤武雄部門長、白鳥正樹部門長と各委員長、各部門長の下に順調に発達してまいり、部門登録者数も5200名を越す大きな部門となりました。この発展は、偏に、各先生方のご尽力と運営委員会を初めとする部門メンバー諸氏の協力の賜です。このような状況の中で部門長をお引き受けすることになりました。上り調子のなかでお引き受け出来ましたのは幸運なことと思いますと同時に、さらなる発展と飛躍を思いますと、責任の大きさを痛感する次第であります。
この数年で、計算力学は熱・流体や固体の連続体としての振る舞いを計算することから、原子や分子の挙動を計算することに至るまで、その守備範囲を大きく拡げますとともに、CAD/CAE、逆問題、最適化問題などへの応用についても大きな成果を上げており、機械工学の中核的存在を占めていると言っても過言では無いでしょう。多くの解析、設計は計算機無しには進みませんから、益々、計算モデルの物理的意味を深く考察しておくことが必要となって来ていると言って良いでしょう。計算機環境も、大型ベクトル計算機から徐々に超並列計算機へと変わりつつあり、これに伴って、計算手法にも大きな変化がありそうです。計算速度もメモリーの大きさもG(ギガ)からT(テラ)へと変わりつつあります。また、最近はスーパーコンピューターかパソコンかといった議論があるほど、個人ベースの計算機環境は良くなってきています。さらに、計算結果の表示法もいわゆるサイエンティフィック・ビジュアライゼーションからバーチャルリアリティーを用いたダイナミックな表示に発展する環境も整いつつあります。
このように大きな変化のなかで、計算力学部門が、学問のため、学会のため、社会のため、真に意味のある活動が出来ますよう、微力ながら努力して行こうと考えております。メンバー諸氏には部門活動への積極的な参加をお願い致しますとともに、部門運営へのご支援、ご協力をお願い申し上げます。