部門功績賞 |
淺間 一(東京大学) |
自律分散ロボット研究の創始者の一人であり,国際会議DARSを長年にわたり成功に導いた.科研費特定領域研究「移動知」を立ち上げ,分野の研究奨励に大きく貢献した.そのほか,全方向移動車輪の特許など,幅広い技術貢献がある. 2007年度のロボメカ部門の部門長として,部門運営と発展に大きく貢献した.そのほかにも,SICE,ロボット学会などの国内学会,IEEE, IFACなどの国際学会に対する貢献も絶大である. |
部門学術業績賞 |
松野 文俊(京都大学) |
レスキューロボットの分野において,過去画像を使った遠隔操縦のための仮想鳥瞰映像インタフェース,複数クローラ車両を連結して走破能力を飛躍的に高めた HELIOS Carrier,時空間GISの研究開発,文科省大大特プロジェクトにおける瓦礫上ロボット研究開発のとりまとめ,レスキュー分野の研究開発を奨励することを目的とした競基弘賞の創設,IEEE TC on SSRRのCo-Chair,など,顕著な業績を挙げている.また,ロボット制御の分野において,フレキシブルマニピュレータなどの分布系の制御において顕著な業績を上げている. |
吉田 和哉(東北大学) |
軌道上の宇宙ロボットや惑星を探査するロボット(宇宙探査ロボット)のダイナミクスと制御の研究を長年にわたって行ってきた.これまでに,宇宙環境で動作するロボットの力学を解明し,新しい機構や制御法を開発した.また,宇宙航空研究開発機構(JAXA)を中心に進められているわが国の宇宙開発ミッションにも深くかかわって,宇宙探査プロジェクトに大きな貢献を果たしている.また大学主導型の小型衛星の開発を行い,近年,衛生打ち上げ実験では活発な活動を行っている.さらに宇宙開発で培った技術を,防災ロボットなど地上で求められている技術へ応用することにも,積極的に取り組んでおり,多大な貢献を果たした. |
部門技術業績賞 |
ビー・エル・オートテック(株) |
産業用ロボット周辺装置の専門メーカーとして,6軸力覚センサ,エンドエフェクタ自動交換装置,RCCデバイス,センタリングデバイス,ロータリジョイント等のロボット手首用周辺装置製品で,長年にわたる実績と国内トップシェアを持つとともに,新事業のRT関連製品として学習用ロボットキット,上水道配水池用水底清掃作業ロボットなどへの製品展開をはかっている.特に,2008年10月に発表したビーエル・ThinNANOセンサは外形 φ17mm×12mmの超小型薄型で、多指ハンドの指先に装着し6軸の力・トルクを計測することで,力・すべり情報を基に把持制御できるという特徴を有している. |
安川電機(株) |
これまで様々な産業用ロボットを製品化してきた.特に最近製品化した「第10世代液晶ガラス基板搬送ロボット MOTOMAN-CDL3000D」は,液晶薄型テレビの生産性向上のために大形化が進む液晶ガラス基板を搬送するロボットである.3m×3mという,最新・最大の第10世代液晶ガラス基板搬送に対応するため,世界初,独自技術である昇降ダブルリンク式支柱を採用しており,世界最高の,高速・高精度・安定搬送を実現している. |