機械学会の中核を担う関東支部として
第27期関東支部・支部長 東京都立大学 吉村 卓也
はじめに この度、第27期の関東支部・支部長を拝命いたしました。河合前支部長においては支部におけるブロックのあり方の見直しや、シニア会の活動増強、関東支部規則見直しによる参与制度の確立など多くの貢献をされました。私は甚だ微力ではありますが、何らかの形で関東支部のお役に立てればと考えています。 支部活動方法の模索 2020年3月に早稲田大学で開催が予定されていた第26期関東支部講演会、第59回学生員卒業研究発表講演会は、新型コロナウイルスの影響により中止となりました。準備を進められてきた早稲田大学実行委員会の方々、ならびに論文発表の準備をされてきた講演予定の皆様のご苦労を思うと誠に残念でなりません。関東支部講演会が中止となるのは2011年3月の東日本大震災のとき以来の事です。 学会講演会は人が集い、互いに議論をすることで成り立っています。新型コロナウイルスはこのような人間活動に大きな影響を与えるものとなりました。4月7日には東京都を含む7都府県に緊急事態宣言が出され、経済活動にも大きな支障が出てきているところです。このような状況では本来の学会活動はできませんし、私たち一人一人がその行動を見直し、変容を起こすことで一刻も早く状況の回復を望むところです。またこの事態は、同時に学会活動だけでなく経済活動、社会生活の様々な見直しを迫っているともいえます。今年度はこのような状況でも活動を続けるために、その活動形態の見直しを含めて進めていきたいと思います。具体的にはwebの利用による委員会活動、3密を避けたブロック活動の検討等になると思いますが、全てはこれから委員の皆様と相談を進めるところです。 関東支部からの発信 日本機械学会における関東支部を考えてみます。関東支部の発足は1994年であり今期で27年目を迎えました。本支部は機械学会の中で最も新しい支部ですが、注目すべきはその規模です。日本機械学会の会員数(約37,600名、2019年9月現在)において約15,700名であり、人数比で42%(すなわち約4割)を占めていることが分かります。会員数第二位の関西支部においても会員数が約6,600名で人数比17%であり、その規模には2倍以上の差があります。すなわち、関東支部は機械学会の大きな核となる存在であり学会活動の屋台骨を支えていると言えます。このことから私は、関東支部は学会活動全体や将来を見渡した提言をしていくべきと考えています。 おわりに 関東支部は8つのブロックに分かれており、ブロック活動が関東支部の実質的な活動を支えています。各ブロック活動に携わる方々からのご意見に真摯に耳を傾けながら、上記の発信につなげていくことができればと思います。今年度は不確定かつ予測困難な状況がしばらく続くと思いますが、支部の皆様のご協力を頂きながら何とか乗り切れればと思います。どうぞよろしくお願いします。
はじめに この度、第27期の関東支部・支部長を拝命いたしました。河合前支部長においては支部におけるブロックのあり方の見直しや、シニア会の活動増強、関東支部規則見直しによる参与制度の確立など多くの貢献をされました。私は甚だ微力ではありますが、何らかの形で関東支部のお役に立てればと考えています。
支部活動方法の模索 2020年3月に早稲田大学で開催が予定されていた第26期関東支部講演会、第59回学生員卒業研究発表講演会は、新型コロナウイルスの影響により中止となりました。準備を進められてきた早稲田大学実行委員会の方々、ならびに論文発表の準備をされてきた講演予定の皆様のご苦労を思うと誠に残念でなりません。関東支部講演会が中止となるのは2011年3月の東日本大震災のとき以来の事です。
学会講演会は人が集い、互いに議論をすることで成り立っています。新型コロナウイルスはこのような人間活動に大きな影響を与えるものとなりました。4月7日には東京都を含む7都府県に緊急事態宣言が出され、経済活動にも大きな支障が出てきているところです。このような状況では本来の学会活動はできませんし、私たち一人一人がその行動を見直し、変容を起こすことで一刻も早く状況の回復を望むところです。またこの事態は、同時に学会活動だけでなく経済活動、社会生活の様々な見直しを迫っているともいえます。今年度はこのような状況でも活動を続けるために、その活動形態の見直しを含めて進めていきたいと思います。具体的にはwebの利用による委員会活動、3密を避けたブロック活動の検討等になると思いますが、全てはこれから委員の皆様と相談を進めるところです。
関東支部からの発信 日本機械学会における関東支部を考えてみます。関東支部の発足は1994年であり今期で27年目を迎えました。本支部は機械学会の中で最も新しい支部ですが、注目すべきはその規模です。日本機械学会の会員数(約37,600名、2019年9月現在)において約15,700名であり、人数比で42%(すなわち約4割)を占めていることが分かります。会員数第二位の関西支部においても会員数が約6,600名で人数比17%であり、その規模には2倍以上の差があります。すなわち、関東支部は機械学会の大きな核となる存在であり学会活動の屋台骨を支えていると言えます。このことから私は、関東支部は学会活動全体や将来を見渡した提言をしていくべきと考えています。
おわりに 関東支部は8つのブロックに分かれており、ブロック活動が関東支部の実質的な活動を支えています。各ブロック活動に携わる方々からのご意見に真摯に耳を傾けながら、上記の発信につなげていくことができればと思います。今年度は不確定かつ予測困難な状況がしばらく続くと思いますが、支部の皆様のご協力を頂きながら何とか乗り切れればと思います。どうぞよろしくお願いします。