前部門長挨拶

  三枝省三(日立GST【現・広島大学】)

  昨年度の巻頭言にお約束しました目標を、ここに再掲しますと、@講演会の発表件数 100件に、A研究会を5つに、B事業委員会では講習会の開催を年2回にというものでした。また、講演会の中では、(1)ASME/ISPS部門・環太平洋地域との連携、(2)関連学会との連携をお約束致しました。これらを推進するため、総務,学術,事業,広報および表彰委員会を設置し,部門運営に当り、概ねその目標を達成したものと思っております。皆様のご協力に感謝申し上げたいと思います。

  具体的に申し上げますと、部門講演会においては,98件の発表と、日本,米国,韓国,シンガポールから招待講演者を招く国際ワークショップ 「環太平洋各国の情報機器R&D最前線」を企画しました。関連の国際会議動向、極東地域のコラボレーションという観点から鑑み、小さな講演会ではありましたが、次の方向性を示唆するものと信じております。さらに、当部門の方向性を議論する格好の題材として、東京理科大学科学技術経営研究科長の板生清教授に「技術のウィービング」と題して、講演して頂きました。個別の技術がそれぞれの特徴を残しながら新しい分野を作っていくという概念は、これからの活動の大いなるヒントであったと思っております。未曾有の知識獲得に向けた、活動はとても大切です。

  次に、次の4つの研究分科会を新設しました。
  @ 「情報マイクロ/ナノシステムのナノトライボロジーとダイナミクス分科会(主査:福井茂寿 鳥取大)
  A 「医療福祉機器における計測制御研究分科会(主査:田中真美 東北大)」
  B 「マイクロナノメカトロニクスに関する分科会(主査:小寺秀俊 京大)」
  C 「人間情報知能メカトロニクス分科会(主査:木口量夫 佐賀大)」

  また2004年の8月に終了しましたD「画像形成技術の高度化のためのシミュレーションに関する研究分科会(主査:川本広行 早大)」(講習会報告)で、述べ5つの研究会の活動を推進しました。

  部門講演会にリンクした講習会「電子写真技術のシミュレーションに関する講習会」を企画しました。定員以上の盛況ぶりで、講演を企画した担当者に大いなる感謝を申し上げたいと思います。

  以上の活動報告ではありますが、これらの活動は関係委員のみならず、聴衆して頂いた皆さんと一緒に作り上げたものと信じて止みません。2005年度は鳥取大学・福井教授に引継ぎましたが、一層の皆様のご声援・ご支援を頂戴し、さらなるステップに進みたいと存じます。

註) 三枝前部門長は、2005年6月より広島大学に移られ、産学のリエゾンとMOT教育担当の教授としてご活躍されておられます。
連絡先:〒739-0046 東広島市鏡山3-10-31 広島大学 産学連携センター

Last Modified at 2005/8/8