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第102期部門長挨拶


第102期部門長
(株)東芝 研究開発センター 
機械・システムラボラトリー

シニアエキスパート
小林祐子

 第102期(2024年度)情報・知能・精密機器(IIP)部門の部門長を拝命致しました、(株)東芝 研究開発センターの小林祐子です。部門の更なる発展を目指し、誠心誠意努めてまいります。

 さて、IIP部門が設立されてから33周年を迎えました。当部門では機械工学を基盤としてより産業や社会に近い分野を取り扱っています。かつてはHDD(ハードディスクドライブ)、機械の知能化、柔軟媒体ハンドリングなどの研究開発が活発でした。現在も継承されていますが、マイクロ・ナノ工学、医療機器に加え、2023年度から本格的に始まった新部門制の後押しもあり、これまでにも増して部門や学会の垣根を超えた連携がありました。2023年度開催の部門講演会IIP2024ですと、生産システム部門合同「スマートマニュファクチャリング/IoTと情報・知能・精密機器」、機械力学・計測制御部門連携「情報・精密機器の振動と制御」、マイクロ・ナノ工学部門連携「MEMSデバイスの最新研究と応用技術講演会〜第2回「エナジーハーベスタとそのIoT 応用技術」〜」、日本画像学会連携「フレキシブル体のハンドリングと高機能化技術」および「プリンタブル・ウェアラブルデバイスの基盤技術と応用」、日本非破壊検査協会連携「DX時代の非破壊センシングとデータ活用―NDE4.0の実現に向けて」などです。

 これまでとは異なるメンバーが参画することで、活発な意見交換が行われたり、新しいヒントが得られたりすると期待しています。しかし(私見ですが)、現在の講演会は10分発表5分質疑応答となっており、十分な説明ができない上、活発な議論もできていないのではと考えています。まずは部門講演会が研究者間の活発な意見交換の場、交流の場となるように部門の皆様と施策を考えていきたいと思います。

 IIP部門では、講習会の企画も次々と新しいものを立ち上げています。2023年ですと、柔軟媒体ハンドリングに関する書籍付き講習会を新規に企画しました。基礎的な理論や応用について解説し、2019年に出版した図書の導入にもなる内容でした。また、2016年から企画しているAI講習会は、「AI講習会〜生成AIと機械AIの接点、その先へ〜」とさらに発展させています。これからも、時代のニーズに寄り添った講習会を企画していく所存です。

 最後に、この1年間、小さいことから大きいことまで改善すべき点は議題に挙げて、皆様のご協力のもと、楽しく部門活動を進めていきたいと思います。どうぞ、よろしくお願いします。

Last Modified at 2024/4/22