S. L. 1 地方自治体が取り組む風力発電推進 館林 茂樹(山形県立川町)
S. L. 2 我が国のロケットターボポンプの現状 上條謙二郎(東北大)
O. S. 1 電子・イオン・分子の流れ
O. S. 2 キャビテーション流れの諸問題
O. S. 3 生体・生物の流れ
O. S. 4 圧縮性流れ・衝撃波
O. S. 5 機能性流体とシステム化
O. S. 6 境界層遷移
O. S. 7 複雑CFD
O. S. 8 混相流
O. S. 9 燃焼流
O. S. 10 流体機械と流力振動
O. S. 11 乱流現象とEFD
O. S. 12 強干渉流とその応用
O. S. 13 自然の流体エネルギー利用技術
O. S. 14 非定常性の強い乱流場のCFD
G. S. 1 複雑流れ
G. S. 2 外部流れ・旋回流
G. S. 3 特殊流れ
G. S. 4 空力音・空気力
G. S. 5 ガスタービン・流体機械
G. S. 6 流れの可視化1
G. S. 7 流れの可視化2
G. S. 8 流れの計測技術1
G. S. 9 流れの計測技術2
G. S. 10 乱流と渦の構造1
G. S. 11 乱流と渦の構造2
G. S. 12 数値解析・理論1
G. S. 13 数値解析・理論2
W. S. 1 第9回若手研究者・技術者のためのEFDワークショップ
-MEMSへの展望-
W. S. 2 第9回CFDワークショップ -どこへ向かうかCFD (その1)-
W. S. 3 流体情報学ワークショップ -流体工学と情報工学の融合-
F. 1 流体の抵抗減少効果
-界面活性剤水溶液の流れとその実用化に迫る-
F. 2 半導体製造工程は,今何が問題なのか
C 流れの夢コンテスト
ここでS. L. は特別講演,O. S. はオーガナイズドセッション,G. S.
は一般セッション,W. S. はワークショップ,Fはフォーラム,Cはコンテストです.S. L. からFまで合計237件の講演がありました.Cは,流体工学部門広報委員会の企画であり,学生・若手研究者を対象としたものです.特別講演S.
L. 1では,風力発電推進市町村全国協議会議長を務められている山形県立川町町長館林茂樹氏が,町おこしのため風力発電を始めた経緯と今日に至るまでの苦労話をされました.また,S.
L. 2では,東北大学流体科学研究所教授上條謙二郎氏が,HII国産ロケットLE-7エンジン開発へ至る我が国のロケットエンジン開発の歴史や,HIIロケット打ち上げ失敗に潜む問題点などについてご講演されました.いずれの講演も会場の関心は極めて高く,会場は多くの参加者の熱気につつまれておりました.
ワークショップW. S. 3は東北大学流体科学研究所の企画でしたが,流体工学の成果を情報工学の視点からどのように活かすかという意欲的なものでした.フォーラムF.
2の講師の方々は,半導体製造に流体工学的研究がいかに大切かを力説されました.流体工学の新展開に対する強い要望とも言えます.東北大学で最も多忙な大見忠弘教授の,迫力に満ちた講演が印象に残ります.
ホテルを会場とした今回の講演会で特によかったことは,座りごこちのよい椅子にかけてゆっくりディスカッションできる広いスペースが,講演室の外に用意されていたことです.講演中も講演のないときも,そこかしこで熱心に話し合っているグループが見られました.
苦労話をひとつ.実行委員会が最も心配したのは,やはりお金のことでした.例年程度の参加者がなければ大赤字になってしまうことが分かりました.しかし天が味方したようです.たまたま学会の会計方式が平成13年度より部門採算制に移行しましたが,部門の繰越金使途について深野前部門長のご理解により,本講演会に潤沢な資金援助が約束されました.実行委員会の悩みはこれで一挙に解消し,リゾートでの講演会開催が極めて現実的なものとなりました(なお,部門からの援助資金は,講演会への参加者が多かったため,結果的には,部門へ全額返しました).
ところで,会計の部門制は思わぬところに影響を与え,会誌への会告掲載料のみならず,たとえば郵送作業の代行にまで手数料が必要であることがわかりました.さいわい,e-mailやwebを最大限に活用することにより事務処理をかなり効率化することができました.電子メディアの活用は,今後,講演会企画上不可欠であることを再認識しました.講演論文発表者から提出していただいた論文も,原則としてPDFファイルによる電子メディアを用いた投稿の形を取りましたが,鳥取で開催された流体工学部門講演会以来採用しているこの投稿方法も,ほぼ定着してきた感があります.
10月2日(火)に催された懇親会について簡単にご報告いたします.本講演会がリゾートホテルでの開催のため,懇親会経費の見積りは容易ではありませんでした.果たしてどれだけの参加者があるか見当もつかず,経費の見積りもできないまま懇親会に突入した感があります.しかし,ふたを開けてみると予想をはるかに上回る200名以上の参加を得て,広いはずの会場も所狭しの大盛況でした.参加者の中には,これほどの懇親会はこれまでに見たことがないと驚いている方もおりました.実は,会場であるホテル周辺には,ほかに食事をする所がないため,やむを得ず懇親会に出席されたという方も多かったようです.食事の内容はホテル側の全面的な協力もあり,豪華なものであり,参加者の方々に喜んでいただけたかと思っております.ところで懇親会の式次第ですが,評判のよくない乾杯前の多すぎるスピーチを極力減らすために,スピーチは,実行委員長の私,部門長の松本先生(東大),会長の小林先生(東大)の手短なスピーチと,日本学士院会員の伊藤英覚先生の乾杯にとどめました.部門賞受賞者の表彰も総務委員長である川橋先生(埼玉大)にお願いし,比較的短時間で終了させ,できる限り歓談の時間を長くとるようにしました.歓談中には,アトラクションとして地元蔵王町の子供たちによる威勢のいい剣舞も披露されました.懇親会は,第5回日韓流体工学会議の実行委員長である菊山先生(名古屋大)の挨拶をもって終了いたしました.
終わりに,本講演会を成功に導いていただいた参加者の皆様に深く感謝するとともに,委員長として下記の実行委員会のメンバーに謝意を表します.
幹事 :山本 悟
会計 :西山 秀哉
総務 :早瀬 敏幸
広報 :大林 茂
委員 :井小萩利明,尾池 守,小濱泰昭,佐宗章弘,申 炳録,花崎秀史,福西 祐