No.09-46公開講座「ものづくりと教育と地域産業の活性化による新しい日本の創成」 開催報告
設計工学・システム部門では,沖縄県読谷村の村役場・文化センターにおいて,文化教育活動をはじめとするものづくりと機械工学の振興を行うことを目的に, No.09-46公開講座「ものづくりと教育と地域産業の活性化による新しい日本の創成」を実施しました.また,第19回設計工学・システム部門講演会と連携して,読谷村近隣の高校をはじめ,読谷村の地域住民の方々に対して,部門講演会の特別講演およびワークショップの一般公開を,併せて実施しました.
開催の結果,読谷高校1・2年生が参加し,一般参加者を合わせて,700名を超える大盛況となりました.柘植綾夫氏(芝浦工業大学学長)からは,『科学技術創造立国を支える人材育成について』と題して,日本における中高理系教育および大学・大学院での工学教育の危機意識の再確認,および「教育(人材育成)」と「研究(技術革新)」と「イノベーション(社会経済的価値創造)」の三位一体的推進を要とした技術系人材の育成強化について,分かりやすくご講演いただきました.宮田 秀明 氏(東京大学 教授)からは,『世界一を目指すプロジェクト』と題して,氏が取り組まれた「アメリカズカップ」を通して,物事に取り組むに当たっては志を高く持つことが重要であること,そして「グリーン・ニューディール沖縄」より,二次電池を活用した低炭素形の地域交通網の新構想に代表されるように,これからの沖縄を「観光と環境の県」として設計していくことなどをご講演いただきました.
両氏の講演は,これからを担う若者たちに晴らしい目標・指針を与えるとともに具体的な取り組みについて示していただくことができ,次世代の育成に資する非常に有意義な公開講座となりました.
田中 克(日本機械学会),古賀 毅(東京大学)
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