部門紹介

このページでは、部門長挨拶、設計工学・システム部門の創設の背景と、この部門が対象とする分野および領域について紹介します。

更新:2025/4/16

第103期部門長 小木曽 望(大阪公立大学)

第103期部門長 小木曽 望(大阪公立大学)図らずも2025年度,第103期の部門長を務めることになりました.
1年間,よろしくお願いします.

学会は村社会に喩えられることがよくありました.村社会は,その社会が永遠に続くと思われていた変化の無い時代において,しきたりを守ることが目的にとって代わりました.長期間その社会に居続けるほど心地よくなる一方.新参者はその社会の一員と認められるための下働きをやらされていました.

変化の激しいVUCA時代を迎えた現在,学会はもはや村社会ではありえず,その目的を達成するために適した手段と時代に合った効率的な運営が求められています.

本部門は,感性やサービスなど製品価値の創造論,最適設計,知識管理やモデリング,組織マネジメントなど,設計行為に関わる広範な分野を扱っています.その結果として,広範囲にわたる分野の研究者が交流していること,つまり,多様な研究者が集まっていることが大きな特徴です.実際,多くの研究者が本学会の他部門や他学会で活躍されています.本部門を活動の中心と参加されている方もいらっしゃれば,なんらかのついでに本部門に参加されている方もいらっしゃいます.本部門が多様性を維持しながら発展するには,本部門を中心とする研究者だけでなく,二の次,三の次として参加される研究者が増えることが重要だと感じています.そのような方がこの部門に参加することで,多様な研究者と交流でき,自身の研究に対する新たなヒントが得られたり,新たな共同研究に結び付く場となると思います.

本部門が多様性を維持・発展させるためには,多くの研究者が気兼ねなく講演会や研究会活動に参加できるような効率的な部門運営が必要だと思います.このとき,思い出されるのは耶律楚材の言葉「一利を興すは一害を除くに如かず,一事を生ずるは一事を減ずるに若かず」です.部門活動活性化のためには「新たな策を追加するのではなく,これまでに実施されていて効率の出ていない策を取り除く方がよい」ということになります.リソースが減っている現在,しきたりに捉われることなく,必要なことと不必要なことを見極め,極力雑用を排除して,研究成果を上げることができるようにしたいと思います.雑用が少なくなれば,「研究分科会」も立ち上げやすくなり,若手研究者も参加しやすくなると思います.本部門に参加すると雑用も一緒についてくると思われるようでは困りますからね.

その一方で,井上全人副部門長,矢地謙太郎幹事をはじめとして部門運営に参加していただく方にはいくらかの運営用務をお願いすることになります.研究活動の妨げにならないよう,これまでのしきたりに捉われることなく,雑用の排除と運営効率化を通した部門活動の実現にご協力いただきますよう,よろしくお願いします.

対象とする分野および領域

設計工学・設計方法論・設計学 CAD/CAM/CAE ,シンセシス,アナリシス,アブダクション,創発,場の理論,発想・創造支援,創発的計算法,タグチメソッド, QFD , TRIZ , DfX
最適設計 構造最適化,システム最適化,最適化手法,トポロジー最適化,形状最適化,多目的最適化,応答曲面近似,逐次近似最適化,ロバスト設計,信頼性設計,データ駆動設計
設計知識 設計哲学,設計原理,設計公理,設計知識処理技法,設計知識マネジメント,設計知識共有・再利用,機能モデリング
製品開発・情報管理 製品モデル,製品開発,プロジェクト・マネージメント,コンカレントエンジニアリング, PDM , SCM , EPR ,ディジタルモックアップ,ラピッドプロトタイピング
設計組織 ビジネスモデル,エンタープライズモデル,設計生産性,グローバルエンジニアリング
システム工学 分散・協調,コラボレーション,インターネット応用技術,データベース,遠隔教育
ヒューマンインタフェース 身体性メディア技術,バーチャルリアリティ,ハプティックス,モバイル,ウェアラブル, IPT ,実世界指向
人工物工学の展開 人工物工学,サービス工学,ライフサイクル工学
新しい人工物 マイクロマシン

入会・登録

日本機械学会への入会をご希望の方は,下記をご参照下さい.
入会のご案内 

日本機械学会では,会員の方の専門分野や興味のある分野を元に,部門登録を行っていただいております.
部門登録いただいた会員の方には,部門のインフォメーションメールが配信されます.
部門登録者数は部門のアクティビティ評価にもつながっておりますので,まだ部門登録がお済みでない方は是非とも設計工学・システム部門を部門登録していただけるようお願い申し上げます.

部門登録の方法

  • 機械学会 会員専用ページにログイン(https://www2.jsme.or.jp/login.php
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部門メール配信

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情報発信の方法

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ご注意

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広報委員会にて内容を確認後に配信いたします.配信までに多少お時間がかかる場合があることをご承知おき下さい.
体裁については、過去のインフォメーションメールを参考にして下さい.

問い合わせ先

会告などで設計工学・システム部門のwebページに文書の掲載を依頼される方は,下記までご連絡下さい.
設計工学・システム部門 担当職員 秋山 宗一郎(E-mail:dsd @ jsme.or.jp)

技術活動報告書(~2018年度 部門活動実績)

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