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特別企画
特別講演
日時
6月23日(火)17:00ー18:00
講師
安井 裕司 氏
(株) 本田技術研究所 四輪R&Dセンター
演題
クリーンエンジンのためのモデルベース制御の最前線
講演内容
近年,燃費性能の向上と排ガスのクリーン化の両立のため,ガソリンエンジンとディーゼルエンジンは,過給システムやクールドEGR(排ガス再循環),LP-EGR(低圧ループEGR),等が適用され,そのハードウェア構成が非常に複雑になってきている.また,その燃焼制御の高精度化の要求も高くなってきている.一方,ディーゼルエンジンは,ガソリンエンジンのように三元触媒による排ガスの浄化ができないため,リーンNOx触媒や尿素SCR(選択還元触媒)が排ガス浄化装置として採用されている.
従来,エンジンやその排ガス浄化装置の制御(以下,エンジン制御)の多くは,適合によるマップやテーブル等とPIDコントローラのようなシンプルなフィードバック機能により構成されていた.しかしながら,従来の制御では,複雑化した最新エンジンの制御要求を満足できなくなってきた.
そこで,最新のエンジン制御では,制御対象の特性を物理式や化学式を用いてモデルとして記述し,そのモデルをフィードフォワード機能やフィードバック機能としているモデルベース制御が多く採用されるようになってきた.また,エンジンのコントロールユニットの演算能力の飛躍的な向上により,エンジン制御にて用いるセンサに対する信号処理も画像処理技術等に用いられるような高度なものになってきている.
ここでは,最新エンジンのためのモデルベース制御や信号処理技術について解説する.
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E-mail ([at]=@):
movic2015[at]ee.utsunomiya-u.ac.jp
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