屋久町では、家庭から廃食油を回収しバイオディーゼルフュエルに再生して公用車に使用している。バイオディーゼルフュエルのメリットとしては、
@ 硫黄酸化物を含まないのでクリーンである。
A 軽油と比較して黒煙が1/3-1/6になる。
B 廃食油を捨てないので環境への負荷が少なくなる。
C 軽油と変わらない価格、燃費。
D 従来のディーゼル車の構造変更が不要で、そのまま使える。
再生のための原料は、廃食油(植物油、てんぷら油等)、メタノール、触媒、析出剤、水道水である。触媒によってメチルエステル化してディーゼル車で利用できるようにする。メチルエステルの他にグリセリン、水が排出される。再生装置は500万円以上であるが、廃食油回収コストを除くと20円/L程度で再生できる。
東京では80円/L程度の値段で市販もされている。
京都市では、全国に先駆けて平成9年11月よりごみ収集車220台にバイオディーゼルを使用しているが、これが全国的に展開されつつある状況のようである。化石燃料とは全く異なる燃料であり石油依存度を低くすることができ、また、公害リサイクルになり、コストもそれほど高くないことから、今後も継続して展開されていくと考えられる。