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 創立30周年を迎えて

 福島工業高等専門学
 機械工学科5年 小笹 優

 我が福島高専は今年で創立30周年を迎えました。とても喜ばしいことと思います。これにちなんでいくつかの行事が行われます。第1番目は10月16日の記念式典、祝賀会、第2番目は11月7、8日の高専祭です。
 第1番目の記念式典は校長、来賓や卒業生のお話、本校ブラスバンドの記念演奏、軍歌、校歌の斉唱などのごく一般的なものでした。また、祝賀会への参加者は来賓、職員など、いわゆる学生以外の関係者ということです。悔しい!?
 第2番目の高専祭の主役はもちろん学生の僕達です。今回の統一テーマは「For Us, For Earth」です。このテーマを受けて機械工学科はサブテーマを「地球環境を見つめながら、機械技術は今」と決定しました。今年は仮装行列も前夜祭もあると言うことで学生みんなが一丸となって着々とことを進めています。とくに5年生は高専生活や高専祭も最後なので何かを残そうとはりきっています。自分達が中心となって企画、実施できるこの意義の大きな高専祭を、是非成会裡に終わらせたいと祈っています。我々がテーマとして取り上げた"地球"、そしてその地球環境は悪化とともに国際や社会の大きな問題となってきています。これには最も重要な問題1つに大気汚染があります。その原因としては自動車や工場からの排ガス、土地開発などが主なものとし挙げられます。自動車のエンジンからの排気については技術の進歩や代替物よって解決に向かっていると考えられます。工場からの排煙はもろもろの規制などにより最近だいぷよくなってきているのではないでしょうか。しかし、これまでに地球環境に与えてきた影響は計り知れないものがあり、これから長い歳月をかけて良くしなげれぱならないでしょう。土地開発については、たとえばアマゾンの熱帯雨林が伐採されることなどによって、大気中の酸素が激減していることです。日本を含めた先進国が材木を輸入することが大きな原因の一つのようですが、その理由の1つ
に日本人向けの海老の養殖場づくりがあるというNHKの報道がありました。日本は地球の裏側まで影響を与え、環境悪化に一役演じていることを知り、りつ然としました。限りある世界中の大切な資源をより多量に消費し、環境の悪化の二因をもたらしてしまった我々日本人をはじめ、先進国が先頭に立って、世界中の理解と協力によってこの問題の解決のために努力する必要があります。
 機械工学科では、高専祭でこうしたみんなが避けて通れない問題の一つに少しでも興味と関心を示していただげれぱと思っております。
 福島高専は創立30周年を迎え、これまで時代の流れとともに歩んできました。今、世界全体が揺れ動いでいる状況のなかで、高専はどうあるべきかを考えなければならない時ではないでしょうか。


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