宮城工業高等専門学校CAD室の紹介 機械工学科5年 石森裕一 この度の学生会機関誌の創刊を心からお喜び申し上げます。 さる平成元年11月に宮城高専機械工学科にパーソナルコンピュータ40台を購入した新製図室が完成いたしましたので、この場をお借りしてお話させていただきます。 本校の北西の端に位置した機械工学科棟3階は、学校構内において最高の眺めをいただく場所であります。その北方に広がる仙台の街は昼間ただただこの世に人の存在を、文明の存在をいわば誇ったがごとく傲慢に我々の目に飛び込んできます。しかし、蔵王の峰に夕焼けを率いて日が帰するころ、その文明が授けた明りは、昼間の傲慢さのかけらもなく製図室の窓を彩ります。ドラフターにおかれた未だ傲慢な線達でさえもこころなしか少し優しく見えてきたものでした。 この11月をもってCAD室と命名された製図室には、空調完備、入室の際にはスリッパにはきかえ、日の当たらぬように南北両面の窓にはブラインドが常におろされ、コンピュータ用の部屋となりました。部屋の入口から前を見ると、ディスプレーが学生達をにらむかのように整列しています。 現在4年の製図の授業を始めとして卒業研究で用いる機器の設計などにCADを使用し、また、卒業研究のチータ処理等にひんぱんに活用されていま丸5年の私も卒業研究のため毎日使っています。しかし、夜になると、北側のブラインドを上げディスプレーに疲れた目を休めています。学生の保養を考えて場所を決定したという話も本当か嘘かきこえてくる今日このごろであります。何かの機会がございましたら是非見学に御来校ください。 |