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機関誌発刊に寄せて

日本大学 工学部 4年 古谷 努

 機関誌発刊にあたり今回は、私のいる研究をを紹介します。
 私のいる研究室は日大工学部機械工学科の最人気(?)である熱機関研究室で、スターリングエンジンについて日夜研究に励んでいます。まず、スターリングエンジンについて説明しますと、ガソリン機関のような燃料の爆発を利用して動力を取り出すのではなく、温度差によって生じる圧力を利用して力を出すものです。
 このエンジンの特徴は、ガソリンエンジンは反対方向に回してもガソリンは戻ってきませんが、スターリングエンジンは逆位相にすると温度差が生じるということです。ということは、冷凍機やヒートポンプとして使える優れものです。
 我々は熱源として大陽光を集光するソーラースターリングエンジンについて東北学院大と東北電力(株)との共同研究で行っています。現在我が研究室には完成済み、製作中、図面段階の3機のエンジンがあります。
 完成済みのエンジンは図1のようになっていて、図2の集光器によってエンジンのヘッド部に集光して動力を収り出すもので、試運転には成功しました。
 製作中のエンジンについて言いますと、これまでのスターリングエンジンは作動ガスに水素やヘリウムを使い、なおかつ高圧であるため、シール性に問題がありましたが、このエンジンは大気圧下で作動し作動ガスには空気を使います.その他の特徴にクランクの直線機構蒸気機関で有名なジェームス・ワットの直線機構を使い、何と世界初(?)の構成部品の一部に木材を使っています。この機関誌が発刊されるころには完成し、慣らし運転をしている頃と思います。
 最後の図面段階のエンジンは先の完成済みのエンジンの欠点を大幅に見直したもので、まだ図面はマル秘です。
 私はこの3つのエンジンについて直標的には擁わっていませんが、スターリングエンジンの構成部品である再体熱交換器(RG.)の研究をしています.
 再生熱交換器とは作動ガスの熱を蓄熱、再生するもので、機械的な面白みはありませんが、スターリングエンジンにとってなくてはならないものです.
 私の研究については3月に行われる東北学北会の卒誰研究発表会で詳しく発表しますのでそちらの方をご覧下さい。(終わった後かもしれないけど)
 このように私のいる研究室では、将来に夢を託す研究をしています。もし日大工学部に来られるようなことがありましたら、是非おいでください。お待ちしています。


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