A-TS 08-12「原子力・再生可能エネルギー調和型エネルギーシステム研究会」
目的及び調査研究事項:
2050年に向けてエネルギー安定供給と二酸化炭素排出量大幅削減を実現していくには,太陽光や風力を中心とした変動型再生可能エネルギーだけで実現していくことは難しい.一酸化炭素をほとんど排出しない原子カエネルギーとの組み合わせが現実的かつ有望であるとの意見が国内外で出されており,原子力と再生可能エネルギーを調和するエネルギーシステムを開発する必要がある.原子力・太陽光・風力は資本コストが高く操業コストが安いことから,フル稼働させてコストを最小限にしていく新たな技術が重要である.例えば,電力需要が少ない時間帯には水素を生産するハイブリッドシステムや蓄熱装置などの技術開発のイノベーションが必要である.
そこで,本研究分科会では,原子力と再生可能エネルギーを調和するエネルギーシステムや技術開発に関する報告書・文献等を広く朋査した上で,広範囲な領域で様々な角度から活発な議論を行い,最適なエネルギーシステムや導入シナリオ等を検討する.また,産学官で取り組むべき技術開発課題及び課題解決方策を整理し,動カエネルギーシステムに関係する研究者や技術者に広く使われるよう報告書としてまとめる.さらに,関係省庁にて技術開発を促進できるように技術開発の進め方についても提言する.
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