◇見学会報告◇
「日本原燃再処理施設・むつ小川原ウインドファーム」

部門企画委員会幹事 
森治嗣(東電)

 去る6月12日(木)〜13日(金)の2日間にわたり、新緑のなか、21世紀のエネルギーリサイクルを担う日本原燃(株)再処理施設と東北電力東通原子力発電所の建設状況、および新エネルギーとして国の施策でも注力されているむつ小川原エコパワーウインドファームなど、青森県のエネルギー基地および環境研究施設を見学した。第一日目は、開通真新しいJR八戸新幹線駅の先、三沢駅集合の後チャーターバスで移動し、まず日本原燃再処理施設を見学した。日本原燃殿から施設全体の説明を受けた後、燃料集合体裁断処理設備や中央集中操作室など、まもなく予定されているホット試験に備え、急ピッチで工事が進む最新の設備を見学した。見学終了後、環境科学技術研究所に移動し、閉空間における完全リサイクル型生活実験の壮大な施設などを見学した。初日の宿泊先であるむつグランドホテルでは、恒例の懇親会を催し部会員の親交をあたためた。

 第2日目は、出発前早朝に希望者で恐山へ参拝の後、当時は、まだ、原子炉圧力容器の受け入れを待つばかりの、東北電力東通原子力発電所建設現場を、東北電力殿のご厚意により用意していただいた安全帯とヘルメットおよび作業着に全員着替え、2グループに分かれ生体遮蔽壁周りやタービン系統などを詳しく見学した。終了後、地元の子どもたちが楽しそうに遊びまわるなか、原子力PR館である隣接のトントゥビレッジで見学と説明の後、昼食をとり、最後の見学先であるエコパワーむつ小川原ウインドファームへ移動し、壮大に並ぶ風力発電タワーとその内部を見学し、無事今回の見学会を終了した。

 今回は、早々と募集人員定員30名一杯となり、また懇親会での参加者の意見も概ね好評であり、エネルギーに関する会員の関心の高さが現れた見学会であった。


東北電力東通原子力発電所建設現場(奈良林副部門長提供)