◇講習会報告◇
部門別講習会02−57「新エネルギーシステムの最前線」
2002年11月17日に日本機械学会会議室において,参加者23名にて「新エネルギーシステムの最前線」の講習会が開催されました。
本講習会では,実用化に近い技術から,将来的な技術まで,新しいエネルギーの研究開発の現状と将来展望について,最前線でご活躍中の研究機関や大学の講師の方々に講演いただきました。
まず,水素の利用技術に関し,エネルギー総合工学研究所 小林紀主管研究員より,WE-NETプロジェクトの概要、水素エネルギーのインフラ整備を含む燃料電池導入シナリオ等について講演がありました。
引き続き,エンジニアリング振興協会 浅沼憲幸研究主幹より,"水素社会"を実現するための,水素製造から消費に至るまでの輸送・貯蔵の役割およびその技術開発の現況について講演がありました。
午後からは,石油資源を凌ぐと言われているメタンハイドレートの資源化に関し,産業技術総合研究所 成田英夫副部門長より,資源開発への取組み、基礎研究から実用化技術に至るまでの解決すべき課題について講演がありました。
引き続き,京都大学 毅篠原助教授より,将来の巨大クリーン発電として注目されている宇宙太陽発電所の概要と現状、その基盤技術であるマイクロ波エネルギー伝送の研究現状について講演がありました。
最後に,モバイル電源として最近話題の炭化水素系燃料を利用するウルトラマイクロガスタービンについて,東京大学 吉識晴夫教授より,H13年度NEDO資金による開発経過を中心に,その開発状況の講演がありました。
参加者は23名と少なかったですが,参加者が少ない分,会場はゆったりとしていて,講演の後の質疑も活発におこなわれました。アンケート結果でも,多くの出席者から「期待した通りだった」との回答がありました。
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講演会の様子 |
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