日本機械学会「機械遺産」 機械遺産 第120号

三共工作機械資料館の歴史的工作機械群

 (株)三共製作所が静岡県菊川市の本社工場内に2021(令和3)年に開設した三共工作機械資料館が所有する歴史的工作機械群は計137台である。このうち、134台が外国(米国を中心としてイタリア、スイス、フランス、英国、ドイツ)製で、17世紀の産業革命前後の時代から機械工業を大きく推進した20世紀に至る時代に活躍した、旋盤、中ぐり盤、フライス盤、ボール盤、形削り盤、歯切り盤、研削盤などの工作機械群である。当工作機械のコレクションは、年代別、機種別に体系的に収集されたものであり、この時代の世界的な工作機械技術の発展を俯瞰することができる。
このほかにも、外国製を中心とする測定工具や切削工具類が展示されている。また機械の基本要素となる各種の昭和初期の教育用機構模型が保存展示されている。併せて、工作機械による製品の代表例として、T型フォードなど、初期の歴史的自動車が展示されている。

《写真提供:株式会社三共製作所》

公開(事前要予約 HPよりメールにてお問い合わせください)

三共工作機械資料館

開館時間:
10:00~16:00
利用料:
無料
利用できない日:
土日祝日、年末年始および会社休業日
住所:
静岡県菊川市本所2290(株式会社 三共製作所内)
電話番号(公開施設):
0537-36-2231(株式会社 三共製作所代表)
HPアドレス:
http://www.sankyo-seisakusho.co.jp/museum/index.html
交通機関:
JR菊川駅よりタクシーで8分(2.9km)
JR掛川駅よりタクシーで25分(9.7km)
東名菊川インターより車で6分(2.3km)

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