日本機械学会「機械遺産」 機械遺産 第41号
内燃機関式フォークリフト
1949(昭和24)年3月、東洋運搬機製造(現三菱ロジスネクスト)が米国クラーク社製4000ポンドのフォークリフトを参考に開発した、内燃機関式フォークリフトである。神戸海運局に納入された最初の4台の内の1台で、国産第1号の内燃機関式フォークリフトである。銘板には型式F-6-120、自重3200キログラム、最大荷揚げ荷重6000ポンド(2700キログラム)、最大揚高120インチ(3.05メートル)、車体番号No.2の記載がある。
このフォークリフトは、国産の自動車用ガソリンエンジンと変速装置を搭載し、車体の後端部に取り付けたウェイト(重錘)とエンジン重量で荷役時の安定を保つカウンターバランス形である。
油圧シリンダで昇降するフォーク、運転席右のレバーによる荷役操作装置や後輪の換向装置など、現在のフォークリフトに広く使われている基本的な機構や装置があり、機械技術の規範となる遺産である。
《写真提供:三菱ロジスネクスト株式会社》
公開(事前予約)
三菱ロジスネクスト(株)滋賀工場
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