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2021年度部門表彰者の声:功績賞
東京女子医科大学
正宗 賢
この度は日本機械学会 情報・知能・精密機器部門功績賞を受賞することとなり、誠にありがとうございました。本部門におけるこれまでの各委員会での活動および第98期の部門長を務めさせていただきましたことを評価いただいたのだと思います。ひとえに部門に関わる会員の皆様、運営を支えている職員の皆様のご協力があってのことであり、ここに深く感謝いたします。
私が本部門に初めて参画したのは2003年前後、きっかけは、当時私が在籍していた東京電機大学理工学部の佐藤太一先生にお声がけいただことと記憶しています。東北大学の田中真美先生が立ち上げられた「医療福祉機器における計測制御研究分科会」のお手伝いをさせていただきました。本部門は情報機器を軸とした研究を行う研究者が集結しておりましたが、実践的研究も多く、かつ企業研究者が多い特徴があります。その当時から、実社会で役に立つことが主目的である医療機器研究とは相性が良いと考えており、部門の一つの主分野となるよう務めて参りました。本部門にて活動することで、様々な大学の先生方、企業の研究者の方々と知り合うことができ、また、多彩な専門分野の先生方との交流を行うことで、新しい研究分野・研究領域というものが形作られていくことを体感させていただきました。
2020年から今現在にまでCOVID-19感染拡大による影響が多方面に及んでおりますが、その状況の中で部門間連携を進めたMSDとのコロケーションを実現したIIP2020をお手伝い出来たことは大変印象に残っております。有坂前部門長、生産システム部門三田尾前部門長、梅田前部門長はじめ両部門の委員の先生方のご尽力により盛会にて終了しましたが、機械学会の新しい形をうらなう試みでした。部門内連携のみならず部門間連携も活発化しつつあることを体感したと同時に、機械学会の新しい時代を拓くためには、このような適材適所で必要に応じた連携・融合が繰り返し行われることが必須であろうと思った次第です。医療機器関連も、医工学推進テクノロジー分科会が構成されていますが、本部門を含めさらに拡張した考えをして発展すべきかと考えて、今後さらに部門にて活動したいと思っております。
最後に、今回このような賞をいただきましたが、上述したようにやるべきことはまだ緒に就いたばかりであります。今後の高度医療を支える機械の進歩のためには、皆様との連携が益々重要となるものと思いますので、今後とも皆様のご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。