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2017年度部門表彰者の声:部門貢献表彰
株式会社日立製作所
岡田 亮二
この度は部門貢献表彰を賜り,まことにありがとうございます.
今回の受賞は、2017年3月13日(月)に東洋大学白山キャンパスで、開催いたしました 情報・知能・精密機器部門25周年記念市民フォーラムの企画、運営が評価された結果とお聞きいたました.私は実行委員長としてこのフォーラムに取り組みましたが、この企画に携わった皆さまを代表し受賞いただいたと考えております.この場を借り、改めてこの企画を支えていただいた皆様に御礼いたします。まず、ご講演いただいた日立製作所の長野敬氏、東京大学の松尾豊先生、ZMPの谷口氏の講師先生の方々に御礼いたします。次いで、会場準備、運営に尽力いただきました東洋大学の皆様、フォーラムを準備されました実行委員の皆様、参加いただき議論いただいた皆様に感謝いただきます。最後に、このフォーラムを支えてくれた日本機械学会の関根さんに感謝いたします。
多くの方々に参加いただき盛況であったことをとてもうれしく思います。加えて、懇親会に多くの歴代部門長の皆様が参加いただきましたことに感激いたしました。諸先輩方々の姿を見て、先人の努力の積み重ねがあって、25周年を迎えられたと実感いたしました。その一節に参加できたことを誇りに思います。
今回のフォーラムはIoTとAIをテーマといたしました。あらゆるモノをインターネットで繋ぐIoTと、膨大なデータを取り扱うAIが,今後の産業を牽引する時代になりつつあります。自動運転やロボットなどが多くのメディアで取り上げられ、未来の生活の場で使われる話が議論されていますが、これらが強い産業として育つためのコア技術についての議論が少ないと感じていました。そこで,情報・知能・精密機器(IIP)部門設立25周年の節目の記念講演として、現状を俯瞰し、産業への関わりについて議論する場を設けたい、と考えました。その思いが実現できたかどうか自信ありませんが、参加した多くの皆さんに感謝の言葉をいただき、少し安堵いたしました。
日本機械学会だけに限らず、学会にとって難しい時代になりました。発表の場、情報交換の場だけでは、その価値の維持は難しいと感じます。新しい研究の流れを作る、産業を生み出す、基準を作るなど、具体的な社会への貢献が求められます。簡単なことではありませんが、広範な研究分野を包含する日本機械学会こそ、この実現に最も近い学会であると信じています。その実現のため、微力ですが、引き続き皆様と共に歩んでいきたいと思います。今後ともご指導ご鞭撻のほど,よろしくお願い申し上げます.