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2017年度部門表彰者の声：ベストプレゼンテーション表彰

青山学院大学
河合 伸人

　この度は，日本機械学会2017年度年次大会において発表いたしました「直交流を受ける並列配置された多重ウェブの空力連成フラッタ」が情報・知能・精密機器（IIP）部門ベストプレゼンテーション表彰を賜りましたこと，大変光栄に存じます．この場をお借りして，日頃より熱心に指導していただいた青山学院大学　渡辺昌宏先生，廣明慶一先生に深く感謝いたします．

　受賞となりました研究は，ウェブ（フィルムなどの柔軟で長尺の連続媒体）の生産現場で，生産性低下の要因として問題となっているフラッタ（自励振動）を対象としております．

　 ウェブの生産現場では，複数のウェブが近接して搬送される場合があります．このとき，複数のウェブが空力的に連成したフラッタ（空力連成フラッタ）が発生し，ウェブが単独の場合よりもフラッタ特性が複雑になります．そこで本研究では，空力連成フラッタを対象に解析と風洞実験を行い，フラッタ特性および発生条件を明らかにしました．さらに，ウェブ表面での非定常流体力による仕事分布を求め，励振流体力が作用する領域，およびウェブ同士の空力的影響に起因する流体力が作用する領域を調べました．

　今後は，この度の受賞を励みとして日々の業務に取り組む所存です．最後になりますが，日本機械学会 情報・知能・精密機器（IIP）部門の益々のご発展を祈念して，受賞の挨拶とさせていただきます．

 

実験装置のテストセクション

Last Modified at 2018/7/12