Home > ニュースレター バックナンバー > ニュースレター49号 >2016年度部門表彰者の声:ベストプレゼンテーション表彰

2016年度部門表彰者の声:ベストプレゼンテーション表彰

株式会社 リコー
松田 裕道

 この度は、栄誉あるIIP部門ベストプレゼンテーション賞をいただき、誠にありがとうございます。

 受賞をいただきましたIIP2016発表の「感光体ドラム駆動に対応した高精度遊星歯車における周期変動補正技術」は、歯車回転周期で発生する多数の速度変動成分に対し、周期が非整数倍の関係であっても、周期変動を高精度に検出、補正するフィードフォワード制御手法を報告いたしました。

 感光体ドラム駆動の減速機に遊星歯車を採用するのは業界初の試みでした。さらに、量産するために成形誤差が大きい樹脂歯車で構成するため、耐久性と回転精度が大きな課題でありました。この耐久性課題は効率的な評価手法で解決し、
(http://jp.ricoh.com/technology/techreport/39/pdf/RTR39a08.pdf) 
本発表は、もうひとつの回転精度課題を解決する制御手法です。本制御手法を考案するにあたり、当時IIP部門で発表された多くの周期変動補正技術を参考にさせていただきました。HDD業界中心に多くの周期変動補正技術が既に発表されている中で、本発表が受賞されたことを大変うれしく思っております。

 今後も、この受賞を励みに精進するとともに、また新しい技術を発表することで本部門に貢献していきたいと考えております。

Last Modified at 2017/7/26