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2016年度部門表彰者の声:ベストプレゼンテーション表彰

鳥取大学
前川 覚

 日本機械学会2016年次大会において発表した「Otto 配置型表面プラズモン顕微鏡による微小すきま内の脂肪酸分子吸着挙動のin-situ 観察」が情報・知能・精密機器(IIP)部門 ベストプレゼンテーション表彰を賜りましたこと,大変光栄に思います.日頃よりアドバイスをいただいております連名者の鳥取大学 福井茂寿先生,鳥取大学 松岡広茂先生,名古屋工業大学 中村隆先生,名古屋工業大学 糸魚川文広先生に,この場をお借りして御礼申し上げます.

 受賞対象の研究内容は,Otto配置型表面プラズモン共鳴に着目した新たな接触面可視化技術(SPR接触面顕微鏡)を提案して,光学モデルに基づく理論計算および実験的検証によりその有効性を明らかにしたというものです.接触面可視化技術はトライボロジー分野において必要不可欠な分析ツールであり,本研究の成果は潤滑メカニズムの解明や新規潤滑油の開発などに利用できるものと期待しております.

 今後はこの度の受賞を励みとして,表面プラズモン技術の応用技術の確立を目指して研究を進めていく予定です.機械学会情報・知能・精密機器(IIP)部門の今後の発展に少しでも貢献できるよう精進してまいりますので,今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます.

Last Modified at 2017/7/26