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2015年度部門表彰者の声:功績賞

(株)リコー
松本章吾

 このたびは栄誉ある部門功績賞を賜り,誠にありがとうございます.これもひとえに部門の皆様のご支援・ご協力の賜物と,心より御礼申し上げます.

 私は2009年の事業委員会 幹事としてはじめて情報・知能・精密機器(IIP)部門の運営に関わらせていただきました.それ以降,2010年に事業委員会 副委員長,2011年に学術委員会 副委員長,2012年に学術委員会 委員長,2013年に表彰委員会 委員長,そして,2014年に部門長を拝命しました.また,当初密工学会で活動していた「柔軟媒体ハンドリング技術及び応用プロセスに関する調査研究分科会」のJSME・IIP部門への活動拠点の変更推進メンバーとして参画,以降当該分科会の幹事を務めました.

 私が部門長を務めさせて頂いたのは,学会の収支悪化に歯止めがかからないことから部門活動評価がより一層強化された年でした.これは,産業界の再編などグローバルかつダイナミックな変化に学会としての価値提供のしくみつくりが追いついていないことが主原因と考えられます.そこでIIP部門として,より産業・社会に近い立場でその発展に貢献してゆくための新たな施策としてロードマップ委員会を組織し,今後の部門の方向性に関する議論をはじめました.この活動はロードマップ委員長の強力なリーダシップの下一年次のロードマップにまとめられ,異分野の招待講演者をお招きした市民フォーラムや,ASMEのISPS部門との共催である国際会議MIPE2015での技術ロードマップフォーラムで分野横断的な議論の場を提供するに至りました.このような活動を行ったことで,部門主査会議メンバーを中心に部門の置かれた状況の共有化と意識改革が進んだと考えます.一年でこのような活動が展開できたのは部門の主査・運営会メンバーの絶大なご協力の賜物であり,あらためて御礼申し上げます.今後この活動を反省して次の取り組みに繋げることで,部門の改革を促し活性化を図ってゆくきっかけになるものと信じています.

 私自身もこの一年で業務の主軸が大きく変り,従来の概念に囚われない発展的な破壊を仕掛ける立場に身を置くことになりました.このような状況での経験を生かし,微力ながらもIIP部門の改革に貢献してゆきたいと考えております.

 今後も引き続きご指導,ご鞭撻を賜りたく,よろしくお願い申し上げます.

Last Modified at 2017/3/9