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2014年度部門表彰者の声:ベストプレゼンテーション賞

首都大学東京
伴塲 善徳

 この度は、2014年度年次大会において発表しました「スパッタリング法によるCNTs表面上への白金ナノ粒子の創製とその形態評価」に対して、情報・知能・精密機器部門ベストプレゼンテーション賞を頂くことができたことを大変光栄に思っております。

  受賞しました本研究は、環境負荷の低いスパッタリング法を駆使して、カーボンナノチューブ(以下,CNTs)表面上に金属ナノ粒子を高密度に作製することを目指すものです。CNTsは導電性,化学安定性等の優れた材料特性に加え,大きな比表面積を有することから金属ナノ粒子触媒の担持体として有用である一方、CNTsはsp2結合からなる極めて安定な表面であるため金属ナノ粒子同士が凝集・肥大化してしまう問題があります。そこで本研究では、プラズマ処理によるCNTsの表面改質を行い、CNTs表面の結晶性と金属ナノ粒子の形態(粒形と密度)の関係に関する結果を報告いたしました。

  現在はいすゞ自動車株式会社に所属しておりますが、このような素晴らしい賞を頂けたことを誇りに思い、今後の業務に励んでいきたいと思います。最後になりましたが、機械学会情報・知能・精密機器分野の益々の発展と繁栄を祈念して、受賞の言葉とさせて頂きます。

Last Modified at 2016/2/18