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IIP部門学生サマースクール2013 実施報告
工学院大学 工学研究科 機械工学専攻 修士1年 関口 聡 |
今回のIIPサマースクールは、9月2日・3日の2日間の日程で、日立アプライアンスという企業の工場見学とグループ討論・発表を行った。
1日目の日立アプライアンスの工場見学では、実際に家電製品の生産現場を見学した。工場というと、ベルトコンベアで製品部品が運ばれてきて、それを機械が組み合わせることで製品をつくっていくというイメージを持っていたが、実際に見学すると、様々な顧客のニーズに合わせるために人の手でつくっていることがわかり感動した。より良い製品をつくり世に出しているという印象を受けた。
グループ討論では、部屋別にグループに分かれて、与えられたテーマについて討論し、その成果を発表資料にまとめた。今回のグループ討論のテーマは、“身近な家電をターゲットとして、「知能化」などの研究技術を7分間で企業に売り込む”ということだった。昨年もグループ討論を経験したが、あまり案が出ず消極的になってしまったため、今年は積極的に案を出すように努めた。まず家電を1つに絞り、そこからその家電が持つ「知能化」に着目し、あらゆる観点から性能を討論して、最終的に実現性も考慮した今までにない家電を考案した。他の学生との討論により、考え付かないような発想や技術的な思考に触れることができ、充実した時間を過ごすことができた。また限られた時間内で、討論して成果を出し発表資料にまとめるという難しさを感じた。案が行き詰った際には、海を臨めるテラスに出て、少しお酒を嗜みながら話し合った。そういうことも含め、他の大学の学生との討論が良い思い出となった。
2日目のグループ発表では、グループ内で討論した成果を披露した。どのグループも、思いもつかない視点に着目していて、様々な家電製品を提案していたことが印象的だった。また他の学生の発表を聞いたことで、わかりやすく伝える発表の仕方を学ぶことができた。今年のグループ発表では優秀賞があり、私のグループが受賞することができた。
今回、IIPサマースクールに参加させていただき、工場見学や他大学の学生との交流ができ、この2日間で貴重な経験ができた。この経験を今後の研究活動や将来に活かしていきたいと思う。