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2009年度部門表彰受賞者の声
大阪大学大学院
新宅博文
この度、2009年6月に開催されたthe 2009 JSME-IIP/ASME-ISPS Joint Conference on Micromechatronics for Information and Precision Equipment (MIPE 2009)において発表した「Microfabricated acoustic sensor with frequency selectivity and electric signal conversion for novel artificial cochlear system」に対して優秀講演奨励賞を頂き、誠に有難うございました。ご指導いただいた大阪大学の川野聡恭教授、京都大学の伊藤壽一教授、中川隆之講師、共に研究に勤しんだ神戸俊也さん、Harto Tanujayaさん、並びに本賞へのご推薦、貴重なご指導を頂きました皆様に深く感謝申し上げます。
今回の受賞対象となった研究は、内耳の蝸牛における基底板振動を模擬したMEMS音響センサの開発に関するものです。感音性難聴を対象とした埋め込み型人工内耳としての医療応用を目指し、2007年度より本研究を開始致しました。MIPE2009においては、流体−構造連成振動に基づくデバイスの設計技術および微細加工技術に基づくセンサの開発について報告しました。
現在は、開発したセンサを用いた動物実験を行っており、最近、本センサにより基本的な聴覚の再生が可能であることを実証しました。しかしながら、本センサの実用化には未だ多くの課題が残されており、今後もより一層の努力を続けていきたいと思います。
今後とも変わらぬご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。