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若手優秀講演フェロー賞を受賞して

京都大学大学院工学研究科
小川純矢

 この度は、2008年3月のIIP部門講演会に於いて発表いたしました「圧電薄膜を用いた流路壁面振動による送液デバイスの開発」に対し、日本機械学会フェロー賞をいただき、大変光栄に思います。 ご指導いただいた京都大学ナノメトリックス工学研究室の小寺秀俊教授、神野伊策准教授、香川大学大学院の鈴木孝明准教授はじめ諸先生方、お力添えをいただいた研究室のスタッフ・学生の皆様に厚く感謝申し上げます。

 今回、賞をいただいた研究は、 2007年度年次大会に於いて発表いたしました「圧電薄膜を用いた流体搬送機能を有するマイクロチャネルの開発」の続報であり、圧電薄膜の成膜技術を用いてマイクロポンプの小型化を目指す研究です。本研究では、流体が流れる流路の壁面に圧電薄膜を用いて微小振動を励起することにより、流路そのものに送液機能を持たせ、マイクロポンプ不要のシステムを提案しました。今回賞をいただいた発表では壁面振動や送液性能を定量的に評価しています。

 私は現在就職し、企業で研究活動に携わっております。まだまだ不慣れなことも多いですが、今回いただいた賞を励みに、学生時代に身につけたものを発揮しながら、現在の職場で活躍できるよう研究に取り組んでいきたいと思います。

Last Modified at 2009/11/5