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ベストプレゼンテーション賞受賞
多賀谷 洋一 (名古屋大 現・アジレント)
この度は日本機械学会情報・知能・精密機器部門ベストプレゼンテーション賞を賜りましたこと、たいへんな驚きとともに光栄の至りだと思っております。長期にわたりご指導いただいた名古屋大学福澤健二教授ならびに三矢保永名誉教授、両研究室の諸氏、株式会社富士通研究所尾形晋博士、そして発表の場において貴重なご意見をくださった学会会員各位に心よりお礼申し上げます。
受賞対象となりました「粗視化分子動力学シミュレーションを用いた磁気ディスク上における単分子層潤滑膜の流動特性の解析」では、磁気ディスクのヘッド・ディスクインターフェースにおける単分子層液体潤滑膜の流動特性を解析するため,磁気ディスクの固体表面および単分子層中で固体表面に固定された潤滑剤分子を表現するモデルを考案し,開発したシミュレーション手法を適用して潤滑剤分子の流動特性を解析した結果を報告致しました。本手法を用いて、潤滑剤分子の種類や長さ,固定された潤滑剤分子が磁気ディスク上を被覆する割合,被覆領域のパターンなどをパラメータとして解析することにより,要求される液体潤滑が可能となる単分子層潤滑膜の条件を効率的に検討することが可能となります。
現在はアジレント・テクノロジー・インターナショナル株式会社に所属し、分析装置の開発に携わっております。本受賞を励みとし、今後も産業・科学技術に貢献できるよう邁進していく所存であります。最後になりましたが、機会学会情報・知能・精密機器部門の益々の発展と繁栄を祈願し、受賞の言葉と致します。
Last Modified at 2008/10/6