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離任挨拶
株式会社 iTiDコンサルティング
寺山孝男
第80期情報・知能・精密機器部門、部門長を務めさせていただきました寺山です。
この1年間、部門活動を支えていただきました運営委員会・主査会議の皆様、ならびに当部門に登録されている会員の皆様のご支援に、厚く御礼申し上げます。4月からは関西大学の多川先生にバトンを引き継ぎ、後方から部門活動の活性化に協力させていただきたいと思っております。皆様の益々のご支援をお願いします。
振り返ってみてこの1年間を振り返って見ますと、日本の景気は相変わらず回復の兆しが見えず、企業会員の皆様におかれましては、日々の活動にも様々な影響が出ているのではないかと拝察しております。この低迷は世界的な規模で進行していますが、一方で、中国を始めとした私たちの近隣の国々は急速な成長を遂げようとしています。私たちがこれまで捉えてきた世界をもっと広い視野で見直せば、次の飛躍に向けた絶好のチャンスが生まれつつあると考えることもできます。当部門が担当する技術・製品分野が大きな役割を担えるでしょう。
そのような観点から、本年の活動では国際会議の企画と、部門所属の新規研究会の立ち上げを目標にいたしました。
第一の国際会議は、名古屋大学の三矢先生に大会委員長をお願いし、本年6月に横浜で開催する運びになりました。“2003年情報精密機器のメカトロニクスに関する日本・米国機械学会合同会議(2003 JSME-IIP/ASME-Joint Conference on Micromechatronics for Information and Precision Equipment)”です。三矢大会委員長をはじめ会議委員会メンバーの活躍で、国内、海外から予想を上回る発表申し込みがありました。一般参加者を含めて盛況な会議になるものと祈念しております。
第二の研究会は、部門運営委員会のメンバーの皆様と審議を重ね、5件の提案をいただきました。その中で早稲田大学の川本先生に主催いただく“画像形成技術の高度化のためのシミュレーションに関する研究分科会”、東北大学の田中先生に主催いただく“医療福祉機器における計測制御研究分科会”が活動を開始いたしました。今後、多くの参加メンバーのご協力を得て、登録会員の皆様にも還元できる成果を期待しております。
これからの益々の発展を期待します学会活動の中でも特に、部門活動の活性化が関連技術の発展に寄与できるもとの信じております。当部門が、大学・企業・公的研究所という立場を超えて、技術の進歩に貢献できる場に成長していくことを願っております。若い世代を含めて、多くの会員の皆様の積極的なご参加とご支援をお願いして、離任の挨拶とさせていただきます。