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部門講習会「情報・精密機器のマイクロメカトロニクスの現状と動向」
山田 朋良
富士通(株)ストレージプロダクト事業本部
情報・知能・精密機器部門では毎年春と秋に講習会を催しています.今回は「情報 ・精密機器のマイクロメカトロニクス研究調査分科会」の3年間,計15回にわたる 調査研究の成果として,情報機器や光通信分野におけるマイクロメカトロニクス技術 ,超精密機構技術,将来の情報記録技術等の研究開発の最新状況と動向に関して,そ れぞれの分野の研究開発の第一線でご活躍されている14名の著名な先生方に講義し ていただきました.
1日めは,まず分科会の主査をおつとめいただきました東工大の小野先生により分 科会の活動とマイクロメカトロニクス技術の概論を述べていただき,そのあと,企業 において情報記憶装置の研究・開発に携わっている講師のかたがたより,磁気ディス ク装置のヘッド位置決め機構とその制御に関する話題,光磁気ディスク装置およびD VD,磁気テープストリーマーといった情報記憶装置の動向,
さらには将来の記憶技術であるSPM記録の展望について解説していただきました. 2日めは,まず,熱転写,レーザ,インクジェットといったそれぞれの方式のプリ ンタ技術について解説していただきました.さらに,柔軟媒体紙搬送すなわち紙送り 機構や半導体製造装置のうちステッパやスキャナといった露光装置の超精密位置決め 機構,マイクロマシンの情報機器,光通信分野への応用を解説していただきました. 今回は,各企業の若手から中堅技術者まで44名の参加者を得ました.アンケート 結果では「扱う分野が広く大変面白かった」などの感想をいただきました.また「長 めのコーヒーブレイクや懇親会など講師と話のできる時間が欲しい」「テキストを前 もって配布して欲しい」といった要望がありました.
今後ともみなさんの要望を取り入れ,ユニークで有意義な講習会を企画していきた いと思いますので,ご意見・ご提案等よろしくお願い致します.