開催日時:2010年12月9日~12月10日
会場:愛知県産業労働センター(ウインクあいち)
主催:(社)日本機械学会
第9回最適化シンポジウム2010(OPTIS 2010)が2010年12月9日,10日の2日間にわたって愛知県産業労働センター(ウインクあいち)にて開催された.参加者は102人で,特に企業からの発表者,聴講者が多かったのが印象的であった.これは最適化が産業界で広く注目され,また実際に使用されるようになってきたことを反映したものと思われる.講演の募集分野としては,最適化手法とその応用例全般,最適設計,形状最適化,位相最適化,同定問題,逆問題,最適制御,最適化手法(数理計画,GA,ファジィ,AI等),複合問題(多目的,マルチフィジクス,コンカレントエンジニアリング等),製品適用事例と非常に幅広く,合計で48件の発表が行われた.またこれに加え,早稲田大学の大聖教授による「次世代自動車の開発・活用に関わる現状と課題について」,北海学園大学の杉本教授による「最適化手法と工学問題への適用」の2件の特別講演が行われた.更に同志社大学の廣安教授,首都大学東京の安田教授,金沢大学の北山准教授,香川大学の荒川教授による特別セッション「進化計算とメタモデリングの融合と設計への応用」が行われた.いずれの講演においても講演室がほぼ満室になり,活発な質疑応答が行われるなど,非常に盛況なシンポジウムであった.
報告者:小林正和(豊田工業大学)