ニューズレター

このページでは,設計工学・システム部門 Newsletter No.34の内容をお届けします (2011年 4月発行) .

発行:2011/4/15 改版:2011/5/23
ページ製作・編集 D&S広報委員会

First International Conference on Design Creativity(ICDC2010)開催報告

開催日時:2010年11月29日~12月1日
会場:神戸国際会議場
主催:the Design Society, 共催:神戸大学,北陸先端科学技術大学院大学

2010年11月29日から12月1日の3日間に渡り,神戸国際会議場において,First International Conference on Design Creativity (ICDC2010) (大会委員長:田浦俊春教授(神戸大学),プログラム委員長:永井由佳里准教授(北陸先端科学技術大学院大学))が開催されました.この会議は,デザインにおける創造性に関する研究を目的とした研究部会であるthe Design SocietyのSIG Design Creativityが中心となり,the Design Creativity の公式イベントとして企画されたもので,ヨーロッパやアメリカを中心に約30カ国から約110名の参加がありました.

ICDC2010はデザインの創造性に関する研究分野のコミュニティの形成とデザインの創造性に関する研究の方向性を探ることを開催目的としており,1件の基調講演と合計4時間に渡るデザインの創造性研究の方向性に関するパネルディスカッションが企画されました.また,参加者全員でデザインの創造性に関する講演について議論ができるよう口頭発表は発表件数を絞りシングルトラックで行われ,一方で,時間にしばられず,自由に議論できるようポスター発表を多めに設定されています.

基調講演では,一般設計学という学問領域を提唱し,設計論関連の分野を牽引してきた吉川弘之氏(科学技術振興機構研究開発戦略センター長)より,'The Significance of General Design Theory'(一般設計学の意義)という演題でご講演いただきました.また,パネルディスカッションでは,John S. Gero氏 (USA),Mary L. Maher氏 (Australia),Steven M. Smith氏 (USA), Amaresh Chakrabarti氏 (India),Gabriela Goldschmidt氏 (Israel),永井由佳里氏 (Japan) というデザインの創造性と密接に関連する研究分野をご専門とする研究者をパネリストに迎え,デザインの創造性に関する今後の研究の方向性について,会場の参加者を交えて活発な議論が行われました.

研究発表は,全部で80件(うち,口頭発表32件,ポスター発表48件)となりました.口頭発表は以下に示す9つのセッションに分けてシングルトラック(一室)で実施され,参加者全員による活発な質疑が行われました.ポスター発表は,持ち時間3分のショートプレゼンテーションとポスター展示により構成され,参加者は,ショートプレゼンテーションで興味を持ったポスターを中心に自由に見てまわり,ポスターセッションの時間だけでなく,コーヒーブレークの時間も使って白熱した議論が各所でなされていました.

報告者:妻屋彰(神戸大学)


基調講演

基調講演

パネルディスカッションの様子

パネルディスカッションの様子

口頭発表の様子

口頭発表の様子

ポスターセッションの様子

ポスターセッションの様子

レセプションの様子1

レセプションの様子1

レセプションの様子2

レセプションの様子2

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