ページ製作・編集 D&S広報委員会,2010年10月発行

The 12th International DSM (Dependency and Structure Modelling) Conference 参加報告

(大阪大学 野間口 大,東京大学 古賀 毅)

 2010年 7月19日から20日までの2日間,イギリス ケンブリッジ大学のEngineering Design Center(EDC)において,1st International Conference on Modelling and Management of Engineering Processes (MMEP 2010)( http://www-edc.eng.cam.ac.uk/mmep2010/index.html )が開催された.

 本会議は,近年の競争が激化する設計工学において,ビジネスの成功のためには,プロセスの革新が必要である.このため,近年の設計工学プロセスをモデル化し,マネジメントするための手法・適用状況を交換し,将来へのトレンドとチャレンジを議論することを目的に,第一回の国際会議として企画されたものである.

 主催はthe Design SocietyのSIG(Special Interest Group)であり,2010年度はケンブリッジのEDCが開催を行った.他にチェアとして,ストックホルム王立大学,ミュンヘン工科大学, オットー・フォン・ゲーリケ大学マクデブルクが幹事を務めた.また,産業界から広く,エアバス,アウディ,BMW,ボーイング,ボンバルディア,BP,BOSCH,BT,ダイムラー,GM,ルノー,ロールスロイス,サムソン,東芝などからサポートを受けて開催された.

 主要なトピックは,工学プロセスのマネジメントセオリー,工学プロセスの複雑性への対処,製品とプロセスの情報マネジメント,研究開発プロセスのビジュアルマネジメント,工学プロセスマネジメントの実践,などであった.24件のオーラルプレゼンテーションに加え,ポスター発表,ソフトウェアツールのデモンストレーションが行われた.最優秀論文として,ベルリン工科大学のContinuous improvement of mechatronic product development processesが選ばれた.

 今回の国際会議を始まりとして,ICED 2011におけるSIG Workshopを開催し,それを踏まえて2年後に,MMEP 2012を開催する予定である.より詳細なSIG MMEPに関する議論は,http://www-edc.eng.cam.ac.uk/mmep を参考ください.

 

会場のケンブリッジ大学 EDC(Engineering Design Center)

EDCで記念撮影

講演会場の様子

ケンブリッジ大学 クイーンズカレッジ内で開催されたカンファレンス・ディナー

 

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