第8回最適化シンポジウム2008(OPTIS2008)開催報告

開催日時:2008年11月27~28日
会場:東京工業大学 大岡山キャンパス 百年記念館
主催:日本機械学会(設計工学・システム部門,計算力学部門,機械力学・計測制御部門,バイオエンジニアリング部門合同企画)

2008年11月27日,28日に,東京工業大学 大岡山キャンパス 百年記念館にて第8回最適化シンポジウム2008(OPTIS2008)が開催されました.本シンポジウムは,2年ごとに日本機械学会が主催し,設計工学・システム部門,計算力学部門,機械力学・計測制御部門,バイオエンジニアリング部門の4部門共催の合同企画となっております.このシンポジウムの特徴は,様々な専門領域にて活躍している最適化分野の研究者が一堂に会し,設計最適化にとって興味深い研究を発表し,深く議論できる場であるということです.ですので,講演件数も例年50件程度と適度な件数にて,講演時間15分,質疑応答時間10分(計25分)という少し長めの時間が確保されております.今回のOPTIS2008は,機械力学・計測制御部門が幹事部門となり,発表件数が一般講演52件,特別講演2件にて開催されました.特別講演では,設計工学・システム部門のアドバイザリーボードであります金沢大学の山崎光悦教授より「最適設計技術の最新動向」と題した講演があり,さらに,「From ME566 ― Graduate Course in Design Optimization [DO] to Putting DO to Practical Use across the Manufacturing Industry」と題して,Noesis Solutions社CTOのDr. Nick Tzannetakis氏より自身の学生時代の生活を振り返りながら,「なぜ,プロセス統合化と設計最適化なのか?」などについて講演がありました.一般講演では,ゴルフクラブやアルミボトル,プラスチック成形加工,室内音響,複合材料,ロボットに対する最適設計の適用,流体解析を伴った最適設計,ロバスト・信頼性を考慮した最適化,進化的・発見的アルゴリズム,多目的最適化,トポロジー最適化など多種多様な研究発表が行われました.本シンポジウムの参加者数は,96名となり,興味深い発表および活発な議論がなされ,非常に盛況でした.また,懇親会でも約20名の方が参加され,活発な情報交換がなされ,よい交流の場となりました.

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OPTIS2008講演会場の雰囲気

OPTIS2008の会場となった百年記念館

報告・長谷川 浩志(芝浦工業大学),写真提供・廣安 知之(同志社大学)

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