No.14 Sept. 1998


部門長就任にあたって
冨山哲男
東京大学人工物工学研究センター教授

 設計工学・システム部門には設立当時から運営委員会、技術委員会などに関 わっており、前々期、前期は廣瀬部門長のもと副部門長を務めておりましたが、 今期、図らずも部門長に選出されました。会員の皆様のご支援を受け、また運 営委員の皆様と協力し、本部門の一層の発展に微力ながらも努力したいと思い ますので、よろしくお願い申しあげます。
 現在、アジアや我が国の経済活動の低迷がいわれておりますが、それも単な る景気変動ではなく、今後更に大きな構造変化を伴うものと言われております。 あるいは高齢化社会の到来による労働人口の減少や地球環境問題の深刻化など、 従来の右肩上がりを想定した経済活動の限界も指摘されています。このような 状況は、我が国の製造業あるいは機械工業にとっても大きな変革点であること を意味し、同時に機械設計も従来の考え方を踏襲するだけではなく、全く新し い方向を模索することが課題であると考えます。この重大な時期に部門長に選 出されたことは、大変光栄であると同時に、重責に身が引き締まる思いです。  さて、部門は運営委員会のもと、総務・企画・広報・表彰の各委員会のほか、 技術委員会が担当分野の行事企画などを行います。当期も運営委員会で本部門 の運営方針をご審議いただき、実行に移しておりますが、これをご披露したい と思います。
 まず、本部門は部門横断的であると言われます。逆に言えば、そうでない他 の部門が確固たる「領域分野」に基礎をおいているのに対し、この部門はその ような領域、あるいは技術がないということなのかも知れません。そのためか、 部門登録にあたって第2位、3位登録会員数は比較的多いのですが、第1位登 録は少なく、他部門との差別化を図るためにこの部門独自の魅力増大が必要な のだと痛感いたします。
 しかし一方で、固有分野が明確でないということは、活動が比較的、制約を 受けないというメリットにもつながります。つまり、新分野開拓をしやすい部 門でもありますが、その反面で「設計工学」あるいは「システム」の分野では、 既に専門的な学会が多く活動していることも事実です。これら学会間の競争の 中で本部門の特徴を出す必要もありますが、同時に日本機械学会としての立場 で分野の重心として活動することも要請されており、種々の活動の共催などを 積極的に行う必要もあります。
 この「部門独自の活動の重視、特に新規分野の開拓」という点では、4月に 新運営委員会発足にあたり、部門技術委員会の見直しという形で既に実施いた しました。具体的には、いくつかの技術委員会を集約し、また新規委員会を発 足させました。これらの委員会は当面は行事企画が大きな仕事です。しかし、 日本機械学会において、学会活動の軸足は部門に移行しつつあります。従って、 各技術委員会は今後の学会活動の核になるわけであり、行事企画のみならず将 来の方向付けの調査研究活動などもお願いしており、今後は分科会や研究会な どのシーズになればと考えております。
 また、会員の皆様方の積極的な部門活動への参加をお願い申し上げます。そ のためにも、部門ホームページの充実、部門講演会の活性化などを図っていき たいと考えています。そのために、広報委員会、部門講演会実行委員会では各 種の新企画をお願いしております。前回部門講演会では講演会参加費に懇親会 費が含まれておりましたが、それも会員の皆様の積極的なご参加をお願いする 趣旨からでした。これらのことによって、部門の運営に一般会員の方のご意見 を積極的に取り入れたいと考えております。
 さらに、部門独自に国際協力を推進することも検討しております。具体的に は、ASMEなどとのワークショップの共催などから始める予定ですが、これ も出来ることならば新規分野の開拓の一貫として位置付けたいと考えています。  以上、本期の部門活動方針を簡単にご紹介させていただきました。今後もよ ろしくご支援のほどお願いいたします。また皆様のご意見も伺いたく思います。 是非、メールでtomiyama@race.u-tokyo.ac.jpまでお寄せ下さい。

部門長退任にあたって
廣瀬通孝
 東京大学大学院工学系研究科助教授

 このたび部門長を退任させていただくことになりました。2年間という期間は長いようで短いもので、あれもこれもとアイデアはあったのですが、結局実行に移せたのはほとんどわずかであったと思います。たとえば、部門の組織をきちんとしたものにするという目標も、技術委員会を多少整理したに止まり、次期部門長の富山哲男先生にたくさんの宿題を残してしまいました。
 設計工学シンポジウムに、企業からの参加者数を増やすという試みは、比較的うまくいったのではないかと思います。設計工学の分野は、とくに応用的総合的色彩が強く、企業的実際的研究の果たすべきと考えたからですが、果たして以前よりも増して多くの参加者を得ることができました。もちろんこれは、大富委員長をはじめ、実行委員の皆様方のご尽力のたまものであり、感謝の気持ちで一杯であります。本年度の実行委員会の健闘も期待します。また、国際的な活動も、山川宏先生、福田収一先生のご尽力によりまして、本部会も色々な国際会議の開催に関わることができました。とくに100周年記念として、部会も責任の一端を果たすことができたと思います。
 設計工学・システム部門と呼ばれる分野は、要素還元型の従来の学問体系とは性格を異にするいわば横型の分野です。機械工学の部門の中で、この分野ほど広汎な知識の総合的使用が必要な分野も少ないと思われます。従って学問領域として進歩させていくためには、独特のセンスと努力を必要とするわけですが、本部門の先生方は、その難しさを理解した上で、部門の活性化にご尽力いただき、学会の中でもその努力は着実に実を結びつつあると思います。技術が作り上げたさまざまな人工物が、複雑なシステムの中で、逆にわれわれの生活の脅かしつつある現在、人工物工学の提唱をはじめ、新しい体系の創出に向けて、あらゆる努力を試みる必要があるわけで、本部門の重要性はますます高まりつつあると思っています。
 最後に申し上げたいことは、部門の活性化のためには、若手の参加が不可欠だということです。若手研究者にとって魅力ある部門とは何か、これは在任中常に気になっていた話題ですが、具体的行動には移せませんでした。ぜひ次期の委員会で何とか一歩踏み出していただきたいと思います。
 末筆ながら、歴代部門長先生、副部門長の富山先生、幹事の小木哲朗先生、運営委員会、企画委員会、広報委員会、技術委員会等、各委員会の先生方、ならびに学会事務局の川崎さん、多大なご協力をいただいた皆様方に心から感謝したいと存じます。

1997年度部門功績賞を受賞して
石井威望
慶応義塾大学大学院政策・メディア研究科教授

 先般,部門功績賞を受賞させて戴きまして,身に余る光栄に存じます。遅れば せながら,篤く御礼申し上げます。また,設計工学・システム部門のご発展,ご 活動に蔭ながら深く敬意を表するとともに,心から声援を送るものの一人であり ます。
 顧みますと,遥か以前に当部門の前身と見なせるような委員会で委員長を仰せ 付かっていた記憶が蘇って来ますが,当時の技術水準は今日とは雲泥の差でした では,今までに起こった予想を上回る大きな進展の中で,最も重要だった変化は 何であったかと考えてみますと,それは広域の分散形情報通信ネットワークの実 用化・普及・定着ではないかと思います。正に,当部門が扱っている対象であり ます。そして,今やそれが全産業の中で最大規模の産業(売上高,設備投資とも に)になっています。米国においても過去4年間の経済拡大の3分の1以上が情 報技術に負うと言われ,ハイテク産業がかっての自動車産業以上の雇用効果を発 揮しています。いわゆるメカトロニクスを世界に先駆けて実現した我が国が,次 の発展段階として分散形情報通信システムを活用することは極めて自然であり効 果も大きい筈であります。人材育成の面でも,21世紀の主たる担い手となるの は,「ネット・ジェネレーション」と呼ばれる若い人々でありますから,もの心 つく頃からインターネットなどが本格的に稼動している環境で育ってきた彼等が 最も活躍し易い條件を用意する必要がありましょう。
 一方,ヒトゲノム(人間遺伝子)の全DNA情報解析が2003年に完了する という見通しがあります。この成果がシステム関連分野へもたらす影響は極めて 大きい筈です。最近,アルビン・トフラーが21世紀を「バイオ・インフォーメ ション・エイジ」と予測しているのもよく理解できます。つまり,バイオテクノ ロジーと情報技術の融合でありまして,当部門の広がりが将来一段と大きくなる ことを示唆しております。
 そもそも,設計という知的作業がコンピュータと結びついた結果,CADが生 まれました。また,工作機械のメカトロニクスによる自動化よって生まれたCA Mと,CADが結び付いてFMSになりました。21世紀にはさらに通信ネット ワーク技術が加わって,生産システム全体に及ぶ最適化が一層向上すると思われ る。
 20世紀の終末を迎えて,社会各面で一種のパラダイム変化が起こっているよ うに見えます。このような時代背景の中で,当部門の役割は益々重要さを増すと 考えられます。改めて関係各位のご健斗を祈って止みません。

 「ヒューマンインタフェースの裏技?」
 ―身体的コミュニケーション(なぜ講義中に眠ってはいけないのか)―

 渡辺富夫
 岡山県立大学情報工学部情報システム工学科教授

1.はじめに
 第75期通常総会での設計工学・システム部門の懇親会で、冨山部門長は本部門の活 性化に向けての強い決意を表明された。まずは運営委員会で徹底した議論を行う前に 、何か得した気分にさせる講話を設けることで、運営委員会を盛り上げようというこ とになった。手始めに「ヒューマンインタフェースの裏技」が面白いということで、 その場の雰囲気に飲み込まれ、断る術もない私は、無謀にもお引き受けした。古巣の 石井研究室(前部門長の廣瀬研究室)はいわばヒューマンインタフェースのメッカで 、そこでの裏話でもすれば大いに受けると軽く考えていた。ところが後日その内容を このニュースレターに掲載するということで、とても活字にする勇気はなく、自分が 責任を負える話に切り換えることにした。そこで困ったのは、はたして何がヒューマ ンインタフェースの裏技なのかということであった。裏技という以上、本技というか 正道があるはずであるが、そもそもヒューマンインタフェースは発展途上の分野で( だから研究をしている本人は面白くて仕方がないのであるが)、これが裏技だとはと ても主張できない。そこで、講話の本来の主旨である得した気分にさせることに話の 内容をもっていくことで、この難儀を逃れようとした次第である。すなわち、演題に あるように私が最も興味がある身体的コミュニケーションをテーマに、「なぜ講義中 に眠ってはいけないのか」という極めて常識的な問いに引き込みの観点からまじめに 話をしたので、ここに要約する。

2.引き込みの重要性
 電話よりも直に対面したほうがより円滑に深いコミュニケーションが可能なのは、 何故か。それは、対面においては単に言葉によるバーバル情報だけでなく、身振り・ 手振りや表情といった言葉によらないノンバーバル情報が相互に同期し、対話者相互 に関係を成立させているからであると推察される。この生体リズムが相互に時系列的 に関係が成立して同期する現象を引き込み現象と呼ぶ。また音声や身振り・表情とい った視聴覚情報だけでなく、呼吸・心拍変動等の生理的情動的側面での引き込みもコ ミュニケーションに重要な役割を果たしている。「息が合う」とか「呼吸が合う」と いう言葉がお互いの調子がぴったり合うときに用いられるように、対面コミュニケー ションでは実際に呼吸の引き込みが生じている。自己のリズムを変化させ、互いに引 き込み化を図ることによって、両者の間に関係が成立し、より深いコミュニケーショ ンが可能になる。テレビ会議等で円滑なインタラクションを実現するには、この呼吸 の引き込み化を図ることが大切で、生体リズムの引き込みの評価がシステムの設計・ 評価に応用できる。これらノンバーバル情報と生体情報をも含めた身体全体を介して のコミュニケーションは、いわば身体的コミュニケーションと呼ばれるもので、一度 自己の身体を介することで相手との関係を築くコミュニケーションである。原初的コ ミュニケーションである母子間のインタラクションでは、この身体的コミュニケーシ ョンが主体であり、後に発達してくる言語によるコミュニケーションよりも本質的重 要性をもっていると考えられる。従って、このメカニズムが人間-機械系に導入され るならば、真に人間に立脚したヒューマンインタフェースが実現できるものと期待さ れる。

3.親子の添い寝にみられる引き込み
 娘が乳児のときに、添い寝をして娘を早く寝かせつけようとしても、なかなか眠っ てくれなくて、思わず自分がうとうとしていると娘が眠っていたということがよくあ った。これは一体どういうことか。これもどうやら引き込み現象だということである 。生後3ヶ月の乳児が覚醒状態から睡眠状態に移行する過程での母親と乳児との心拍 間隔変動を分析した結果、母親の寝かしつけの開始より、まず母親の心拍間隔変動が 大きくなり、乳児が睡眠状態に移行するにつれて、心拍間隔変動が母子ともに同調し て大きくなった。また寝かしつけの開始からのパワースペクトルの推移においても、 まず母親が副交感神経活動の指標となる周波帯(0.14から0.4Hz)にピークを示す呼 吸成分が顕著に、その後に母子ともに呼吸成分が現れ、副交感神経系支配への移行過 程の情動面での引き込み現象がみられた。とくに母親の方が先に呼吸成分が現れてお り、自分が寝る態勢に入ってから乳児に対して引き込みを起こさせているのがわかっ た。これは、3 ヶ月児から5ヶ月児の乳児と母親の20組を対象に実験したもので、こ のような現象は寝かしつけることのできた11組の母子のうち7組にみられた。寝かし つけのスタイルは母親ごとに異なり、乳児に覆い被さるような母親もいれば、一歩距 離をおく母親もいて十人十色であったが、約30分間の制約時間では身体密着型が寝 かしつけるのに成功した。これも呼吸の引き込み易さに起因していると考えられる。
 また母親と乳児との交わりで典型的な寝かしつける過程でのインタラクション実験 ともに、リズム音によるストレス負荷に伴う母子の情動変動を生理的側面での引き込 みの観点から分析した。具体的には、母子共に横になってもらい,MIDI音源によるテ ンポが120と180のアマリリスのピアノ曲を各2分間、交互に2セットの約8分間聴か せ、テンポの違いによる心拍間隔変動の変化を乳児とその母親を対にして調べた。こ の実験は、愛育教育大学の南先生とヤマハ音楽振興会の二藤さんらとの共同研究で、 「乳児はテンポを聴き分けることができるかどうか」を調べたものである。通常の12 0のテンポよりも早い180のテンポでは乳児の情動ストレスは高く(p<0.01)、しかも その乳児の情動ストレスに応じて母親の情動ストレスも同調するという生理的側面で の情動の共有が確認されている。これは基礎的なテンポ感は生理的な感覚と関連して いることを示唆している。
 本結果は、インタラクション中の乳児の呼吸を安定して計測するのが困難なために 、乳児の心拍間隔変動および心拍間隔のパワースペクトル解析により、呼吸成分の評 価に基づくもので、情動面での引き込み現象が確認され、母子間インタラクションに 呼吸の引き込みが重要な役割を果たしていることがわかる。

4.身体的コミュニケーションにおける呼吸の引き込み
 発話時の音声のON-OFF(バースト・ポーズ)の区切りは呼気段落区分と呼ばれ,呼 吸と密接な関係がある。また呼吸と心拍間隔変動とは、交感・副交感の両神経活動の 関与を受け、心拍間隔が呼気には長く、吸気には短くなることが知られている。これ ら音声のON-OFFと呼吸の関係及び呼吸と心拍間隔変動の関係が対話時の心拍間隔変動 の引き込み現象の生起に起因していると推定される。武道、カウンセリングにおいて も呼吸、間合いが重要視されており、間合いも呼吸をはかることに関係していること から,呼吸の引き込みが重要な役割を果たしていると考えられる.しかしながら、こ れまでに音声のON-OFF、呼吸、心拍間隔変動の関係は、コミュニケーションにおける 呼吸の引き込みの観点からは分析されていなかった。そこで、話し手の音声のON-OFF ・呼吸と聞き手の呼吸との引き込み現象を分析評価した。実験は,一対一でテーブル を囲んでまず対面で3分間,次に対話者の視界を衝立で遮った非対面で3分間を2セ ット繰り返して行い,マルチテレメータシステムを用いて対話者相互の心電図波形, 胸郭呼吸ピックアップによる呼吸波形(歪計のついたベルトを肋骨の下方(第6-第 7)の肋間付近に巻き,呼吸に伴う胸郭の伸縮を検出した波形)を音声波形とともに DATデータレコーダに同時記録し,話し手の音声のON-OFF,呼吸,心拍間隔及び聞き 手の呼吸,心拍間隔を同時計測した。話し手の呼吸と心拍間隔の相互相関関数は,対 話前ほどには顕著な相関はみられず,対話が開始されて話し手自身の音声のON-OFFと 呼吸の関係が成立することで,呼吸と心拍間隔との関係を弱めたと解釈される。
 対面では話し手と聞き手との呼吸の引き込み現象が生起した。また非対面では対面 よりも聞き手の自己相関関数が大きく,聞き手がより自己固有のリズムで呼吸してい るのがわかった。また話し手の音声のON-OFFがランダムな場合には,話し手と聞き手 とで呼吸の相関はみられず,対面でも聞き手の自己相関関数が大きかった。これらの 結果は,非対面のように,あるいは対面でも対話者相互のインタラクションがとりに くい場合には呼吸が自己固有のリズムに陥りやすく,対面のようにインタラクション がとれている場合には呼吸が互いのリズムに引き込まれることを示すものである。

5.身体的バーチャルコミュニケーションシステム
 対面に対して非対面という非日常的な場面を設定することで、対面での呼吸の引き 込みが顕著に確かめられた。これは、負の数を知ることで正の数の意味が一層明確に なるし、また虚数に出くわして実数の理解が深まるようなものである。著者は、対面 ・非対面といった実環境以上に各種の感覚情報を制御できる仮想環境で、対話者のノ ンバーバル情報と生体情報を加工することによってヒューマンインタラクションを解 析するための身体的バーチャルコミュニケーションシステムを提案している。
 身体的バーチャルコミュニケーションシステムでは対話者相互のバーチャルアクタ ー(VA)が存在する。ここでバーチャルアクター(VA)は、対話者のノンバーバル 情報(表情、顔色、頷き、瞬き、視線、身振り等)と生体情報(心拍変動、呼吸、皮 膚温等)を仮想環境上で表現する代役 (Avatar) である。対話者はVAを介すること で、仮想環境での対面コミュニケーションが実現される。バーチャルリアリティ開発 用ソフトウェア(SENCE8 WorldToolKit)を用いて3次元グラフィックエンジン(Forc e 3DE-Tx)を搭載したパーソナルコンピュータ(Gateway2000 G6-300)上で実現して いる。対話者は視点が自由に設定でき、対話中の自分の振舞を含む場の情報を得るこ とができる。身体動作、韻律情報、表情・顔色による情動表現の有無、それらのタイ ミングのずれ(遅延)による影響など、VAのノンバーバル行動の各種情報を除去、 追加、加工してコミュニケーションを解析することが可能である。とくにコミュニケ ーションの生体情報計測は、表情・顔色による情動表現に利用されるだけでなく、コ ミュニケーションそのものを定量的に評価するのに有効である。表情の自動解析は工 学的に困難な課題であるが、生体情報であれば比較的容易にリアルタイムで計測可能 であり、生体情報に基づく情動変動(緊張度等)を表情・顔色で相手方に伝達するこ とも可能になる。
 VAの身体動作として、頷き反応等の首の動きのみに限定し、対話者の頭頂部に付け た1箇の磁気センサー(Polhemus FASTRAK)計測によりVAの動きを表現して実験した 結果、行動面からは、自分の振舞がわかる対話場面が選定されることがわかった。と くに、場面が自己を含む2人のVAから相手だけのVAの対話場面に切り換わったときに は、頭部を動かして正面のVAが相手か自分かを確かめる行動が顕著に確認された。こ れは、自分の振舞がコミュニケーション場に存在するか否かで、コミュニケーション モードを切り換えるための行動であると解釈される。さらに対話での自分の振舞がわ かる場面の方が、より呼吸の引き込みが起こりやすいことが判明した。これらの結果 は、円滑なコミュニケーションにおいては、自分自身を含む場の情報が大きな役割を 果たすことを示唆している。本システムを用いれば、対話者は対話の観察者であると 同時に情報の操作者にもなり、自己中心的に場所を捉え、また場所から自己を位置づ ける内的観点に立った実験系を組むことが可能である。

6. 呼吸の引き込みからみたヒューマンインタラクション
 ここでは、母親と乳児との交わりで典型的な寝かしつける過程でのインタラクショ ンから、成人の対面・非対面でのコミュニケーション、さらには各種の感覚情報が制 御できる仮想環境での身体的バーチャルコミュニケーションを対象に、身体的コミュ ニケーションにおける引き込み、とくに呼吸の引き込みが交互作用の観点から人間生 物学的に本質的重要性を持っていることを示してきた。
 「2時間も寝たふりをして寝かしつけ」(水野ユミ)という万能川柳(毎日新聞) に見られるように、我々は呼吸の引き込みの重要性を既に十分に知っている。「千三 つ(せんみつ)」というのは、本当の事を千に三つぐらいしか言わないことを意味し 、大うそつきのことを指す言葉であるが、統計学的に標準偏差の3倍から外れる確率 が千分の三で、統計学が確立される前にこの言葉が使われてきたように、まさに「息 が合う」とか「呼吸が合う」という言葉がコミュニケーションがうまくとれていると いう意味だけでなく、文字通り呼吸のリズムが合うことを指し、人と人との交わりの 中で既知としてその重要性が認知されている。
 音声の呼気段落区分は、呼吸の呼気と吸気に対応させて話し言葉を区分するもので 、話しているときに息を吐き、間の区間で息を吸い込むことで、話し手の音声のON-O FFと呼吸が関係づけらると同時に聞き手の頷きや呼吸が引き込まれ、両者の関係が築 かれることになる。乳児は言葉を話すようになる以前に、この身体的引き込み現象を 何十万回、何百万回繰り返すことによって、言葉の習得と同時に親子の絆が形成され ていくものと考えられる。
 コミュニケーションにおける呼吸の引き込みの重要性を生理的側面から明らかにし て以来、著者は講義の最初に本題である「なぜ講義中に眠ってはいけないのか」をこ こで述べた結果を基に話している。相手が寝るということは、非対面での実験結果か らも明らかなように、そこでインタラクションが切れてしまうことになる。自分は寝 ているだけで誰にも迷惑をかけていないというのは間違いで、そのコミュニケーショ ン場でのインタラクションに多大の影響を与えているのである。電車内での隣りのお しゃべりに比べて、携帯電話での会話がいやがられるのも、単に声が大きいというだ けでなく、その人との引き込み的な関係が築けないことに起因していると推察される。
 コブラとハムスタの戦いにおいても、ハムスタは頭をある周期で動かしてコブラの 動きを引き込む行動がみられる。また柳生新陰流においても、己の剣の周期運動をお こし、相手の剣に引き込みを生起させたときに相手との剣の拍子と相手の調子とのず れを読みとり、必ず相手を倒す必殺技を編み出している。これも単に相手との引き込 みを起こすだけでなく、いかに引き込みを崩して、また再構築するかがポイントのよ うに思われる。カウンセリングにおいてもカウンセラーは相談者の呼吸を読むことが 大事で、これも呼吸の引き込みを起こしては崩し、また再構築することで関係を築い ているとのことである。
 講義中での講師と聴講生との身体動作等のノンバーバル情報と呼吸等の生理指標を 同時計測し、両者の引き込みに基づいて、講義の評価とともに学生の評価もできない ものかと考えている。放送大学等で衛星通信を利用しての講義にどうも違和感がある のは、自分の振舞や相手の反応がわからないというアウェアネスの問題はもちろんで あるが、リアルタイム性をはじめ、引き込みの生起を阻害する問題があるわけで、い かにインタラクションが図れるようにするかが重要になる。非対面では対面よりも聞 き手がより自己固有のリズムで呼吸していることからも明らかなように、対面するこ とで自己のリズムを変化させ、互いに引き込み化を図ることによって、両者の間に関 係が成立し、より深いコミュニケーションが可能になる。まさに生体リズムの引き込 みがコミュニケーション場の創出に重要な役割を果たしているといえる。
 引き込み現象のように関係が成立するノンバーバルなインタラクションは,異文化 ,異民族間のコミュニケーションにおいても通用する共通語ともいえ,人間生物学的 に本質的なコミュニケーションであると考えられる.このインタラクションを成立さ せる基本原理の解明,すなわち関係を成立させる場の創出原理の解明が次世代ヒュー マン・インタフェースの課題である。

参考文献
渡辺富夫、大久保雅史:コミュニケーションにおける引き込み現象の生理的側面か らの分析評価、情報処理学会論文誌 「次世代ヒューマンインタフェース・インタラ クション」特集号、vol.39, No.5, pp.1225-1231 (1998).

 ニューズレターに関するアンケートについて

 池井寧
 東京都立科学技術大学工学部生産情報システム工学科助教授

第75期設計工学システム部門の広報委員会を担当させていただきました。委員長を村上先生に 交代するにあたりまして、D&Sのニューズレターに関するアンケートの結果をご報告いたします。
前回のニューズレターを登録会員の皆様に送付する際に、現在の形のニューズレターについて、 その必要性や配布方法、内容へのご希望をお尋ねする用紙を同封し、ご意見を伺いました。その結 果、369通に及ぶお返事を頂きました。これらを集計した結果が図の通りです。
まず、印刷物としてのニューズレターの必要性ですが、「必要」との回答が6割、「不要」が3 割ということで、必要と考えられる方が多いようです。この傾向は、次の質問項目においてもある 程度表れています。情報提供方法への選択肢をお聞きしたところ、「印刷物としてダイレクトメー ル」で受け取りたい、というお返事が4割ということでした。他の方法としては、電子メールとW EBが有効と考えられますが、電子メールまたは、電子メールとWEBの組みあわせが、合計で5 2%となり、WEBだけでよいという回答と合わせると、電子的な手段が6割という結果となりま した。
個人的には、印刷物はもっと支持が低いことを予想していたのですが、やはり印刷物の扱いやす さが評価されているというところでしょうか。もちろん、伝達内容や頻度にもよるということでし ょうが、モバイルデバイスが今後いっそう実用性が高まれば、電子メディアとして参照できること がもっと支持されるようになるのではないでしょうか。
現在の発行頻度については、「適当」が8割とのことで、印刷物は年2回程度で十分とのご判断 ということです。内容に関するご要望として多かったものとしては、(1)報告記事ではなく、ある テーマを設けてまとまった読みものとなる記事がよい、(2)実際の役に立つ情報、文献、提案など を望む、(3)発行時期が記事内容に対して遅い、などでした。肯定的なご意見をお書きくださった 方もありますが、もっと充実させる必要があるとのご意見に対しては、委員長として反省すべきこ とばかりと認識しております。これらの結果は、今後の情報提供の進め方の議論の中で、反映させ ていきたいと考えております。昨今の大勢としては、情報伝達は、やはり電子メディアを中心とし て、即時性と再利用性を高める方向が加速されることと思います。もちろん、利用者の方々のご意 見をお聞きしながら、そのような改善を進めていきたいと存じますので、今後とも、ご協力のほど、 よろしくお願い申し上げます。
最後に、多数のご意見をお寄せ下さいました部門登録会員の皆様には、まことにありがとうござ いました。また、学会事務局には、FAXの集中でご迷惑をお掛けし、ここに再度おわび申し上げ たいと思います。

 行事案内

日本機械学会第76期全国大会
先端技術フォーラム「感性工学と機械システム」

設計工学・システム部門,環境工学部門合同企画

●開催日時
1998年10月3日(土) 13:00~16:40

●会場
東北大学(仙台)

以下に題目および講師の一覧を掲載いたします.詳細は日本機械学会誌会告または本部門ホームページ(https://www.jsme.or.jp/dsd/)をご覧ください。

(1)13:10~13:50「感性工学と協調工学」
 萩原 一郎(東京工業大学 工学部)

(2)13:50~14:30「人間の安全と意図に基づく動力補助用人間共存型ロボット」
 山田 陽滋(豊田工大 大学院情報援用工学)

(3)14:35~15:15「感性工学と商品企画」
 長沢 伸也(立命館大学 経営学部)

(4)15:15~15:55「機械騒音の音質改善と感性工学」
 橋本 竹夫(成蹊大学 工学部)

(5)16:00~16:40「バイオメカニクスから見た乗り心地について」
   北崎 智之(日産自動車(株) 総合研究所車両研究所)


第8回設計工学・システム部門講演会
-21世紀に向けて設計,システムの革新的飛躍を目指す!-

協賛: 精密工学会,電子情報通信学会,人工知能学会,情報処理学会,土木学会,日本建築学会,日本ロボット学会,日本ファジイ学会,日本造船学会,自動車技術会,日本航空宇宙学会,計測自動制御学会,システム制御情報学会,日本信頼性学会,溶接学会,日本原子力学会,日本シミュレーション学会,日本非破壊検査協会,日本設計工学会,日本応用数理学会,日本計算工学会,製造科学技術センター/IMSセンター,「シンセシスの科学」推進委員会

開催日:1998年11月9日(月),10日(火),11日(水)

会場:早稲田大学理工学部(東京都新宿区大久保3-4-1)
    第1室(55号館S棟2階第3会議室)
    第2室(55号館N棟1階第1会議室)
    第3室(55号館S棟2階第4会議室)
    第4室(51号館3階第2会議室)
    受付,展示会場,その他ディスカッションの場(55号館N棟1階大会議室)

 以下にプログラムの概要を掲載いたします.詳細は日本機械学会誌会告または本部門ホームページ(https://www.jsme.or.jp/dsd/)をご覧ください。

O.S.:オーガイナズド・セッション

11月9日(月)

第1室

 O.S.「CAD/CAM/CAE」
 9:10~10:30 座長:小野里雅彦(阪大) 4件
 10:40~12:00 座長:石川晴雄(電通大) 4件

 13:00~14:00 特別講演「技術とは何か」大輪武司(東芝)
 司会:冨山哲男(東大)

 ラピッド・プロトタイピング・コンテスト
 14:10~15:20 座長:村上 存(東大) 4件

 O.S.「ロバスト設計」
 15:30~17:30 座長:山川 宏(早大) 4件

第2室

 解析コンテスト
 9:00~10:40 座長:田辺 誠(神奈川工大) 10件
 10:50~12:20 座長:萩原一郎(東工大) 9件

 O.S.「解析ツールと設計適用事例」
 14:10~15:20 座長:堀田直文(トヨタ) 4件
 15:25~16:45 座長:田辺 誠 (神奈川工大) 4件
 16:50~18:10 座長:岡村 宏(MCOR) 4件

第3室

 O.S.「シンセシスの科学」
 9:10~10:50 座長:上田完次(神戸大) 5件
 11:00~12:00 座長:藤田喜久雄(阪大) 3件
 13:10~14:30 座長:荒井栄司(阪大) 4件
 14:40~17:10 座長:菅野重樹(早大) 7件

第4室

 O.S.「協調工学・コンカレントエンジニアリング」
 9:10~10:30 座長:荒川雅生(東工大) 4件
 10:40~12:00 座長:Stephen A. Raper (Tokyo Metropolitan Institute of Technology) 4件

 O.S.「人工現実感」
 14:10~15:30 座長:廣瀬通孝(東大) 4件
 15:40~17:00 座長:池井 寧(都立科技大) 4件

55号館N棟1F大会議室

 18:00~ 若手企画パネルディスカッション「あなたならどう付き合う?-若手研究者・学生とこれからの設計工学・システム部門-」
 話題提供者:藤田喜久雄(阪大),上田真希(日産),関本千絵(東芝),宮下朋之(早大院),福崎昭伸(都科技大院)(他,企業の研究者を予定)
 対象参加者:大学,研究機関,企業の若手研究者・技術者,および学生

11月10日(火)

第1室

 9:00~11:00 先端技術フォーラム「IMSプロジェクト」
パネラー:岡部健(富士電機),神尾洋一(東洋エンジニアリング),須藤雅子(ファナック),阿出川俊一(三菱電機),上田満治(IMSセンター),Dr.Matthias (Hartmann/Frauhofer Institute, Germany)
 コーディネータ;冨山哲男(東大)

 11:10~12:00 特別講演「ネットジェネレーションとウェアラブル」石井威望(慶應大)
 司会:廣瀬通孝(東大)

 13:00~15:00 ワークショップ「製品開発とサーピス開発」
 モデレータ:鈴木宏正(東大),冨山哲男(東大)

 O.S.「生物に学ぶ設計の方法論」
 15:10~16:10 座長:山崎光悦(金沢大) 3件
 16:20~17:20 座長:三木光範(同志社大) 3件

第2室

 9:00~11:00 ワークショップ「ディジタルプロダクトがフィジカルブロダクトを超える日はいつか」
 パネラー:間瀬 俊明(日産デジタルプロセス株),萩原一郎(東工大),鈴木宏正(東大),金丸允昭(アイコクアルファ(株)),賀井治久(ツバメックス)

 13:00~14:40 先端技術フォーラム「感性の定量化」
 コーディネータ:大富浩一(東芝)

 O.S.「感性と設計」
 14:50~15:50 座長:柳瀬徹夫(日産) 3件

 O.S.「マイクロマシンの基礎技術とそのシステム化」
 16:00~17:20 座長:田中誠(機械研) 4件

第3室

 O.S.「ネットワーク環境での設計」
 9:20~11:00 座長:荒川雅生(東工大) 5件

 O.S.「シェル構造物の解析と設計」
 13:00~14:20 座長:成田吉弘(道工大) 4件
 14:30~15:50 座長:吉田聖一(甲陽建設) 4件

 一般セッション
 16:00~17:20 座長:荒川雅生(東工大) 3件

第4室

 O.S.「音・振動と設計」
 9:40~11:00 座長:小机わかえ(神奈川工大) 4件
 13:00~14:20 座長:鈴木賢一郎(エステック) 4件
 14:30~15:50 座長:施勤忠(東工大) 4件

 O.S.「マルチメディアと設計」
 16:00~17:20 座長:福田 収一(都立科技大) 2件

55号館N棟1階大会議室

 17:30~ 設計工学・システム部門講演会表彰式・懇親会(参加者全員招待)

11月11日(水)

第1室

 O.S.「複合領域の最適設計」
 9:30~10:50 座長:李 承宰(早大) 4件
 11:00~12:00 座長:増本憲泰(早大) 3件

 13:00~14:00 特別講演「車両の知能化とドライバとのかかわり」高橋 宏(日産)
 司会:大富浩一(東芝)

 O.S.「設計の知能化・高度化・統合化」
 14:10~15:50 座長:藤田喜久雄(阪大) 4件
 16:00~17:40 座長:小野里雅彦(阪大) 4件

第2室

 O.S.「インバースマニユファクチャリングとメンテナンス工学」
 9:00~10:40 座長:下村芳樹(三田工業) 5件
 10:50~12:10 座長:梅田靖(東大) 3件

 O.S.「ヒューマンインタフェース」
 14:10~15:50 座長:渡辺富夫(岡山県大) 5件

 一般セッション
 16:00~17:40 座長:川面恵司(芝工大) 4件

第3室

 O.S.「システム計画」
 9:00~10:00 座長:横山良平(阪府大) 2件
 10:05~11:05 座長:橋詰 匠(早大) 3件

 一般セッション
 11:10~12:30 座長:施 勤忠(東工大) 4件

 O.S.「人工物工学」
 14:10~15:50 座長:桐山孝司(東大) 5件
 16:00~17:00 座長:冨山哲男(東大) 3件

第4室

 O.S.「設計と発想支援」
 10:00~12:00 座長:堀浩一(東大) 5件

 O.S.「設計標準化」
 14:10~15:50 座長:伊藤公俊(埼大) 3件
 16:00~17:20 座長:北川裕介(九州工大) 3件

《参加お申し込みについて》
 正員,准員: 参加登録費(講演論文集を含む) 10,000 円
 学生:    参加登録費(講演論文集を含む) 5,000 円
    (発表者のみ必要とし、聴講のみの学生は無料とする。)
 会員外:   参加登録費(講演論文集を含む) 13,000 円
 ※参加登録費は当日会場受付にて申し受けます。
 ※会員外の講演者および協賛学協会会員の方は、上記の会員価格に準じます。

《論文集の販売について》
 後日講演論文集のみ購入ご希望の方は、講演会終了後、残部が生じましたらお分けいたします。ご確認の上、お申込下さい。
 「No.98-32第8回設計工学・システム部門講演会論文集申込み」と題し,①氏名(ふりがな),②会員資格(会員番号),③勤務先名称・所属部課名・職名,④送本先住所,⑤購入冊数,⑥送金額を明記の上,代金を添えて現金書留にて本会にお申し込み下さい。
 講演論文集(別売り分): 会員特価7,000円,定価10,000円

《お問合わせ先》
 〒160-0016東京都新宿区信濃町35番地(信濃町煉瓦館5階)
 社団法人 日本機会学会 (担当 大室孝幸)
 Tel: 03(5360)3504  Fax: 03(5360)3508

 講演・論文募集

Workshop and Exhibition on High Aspect Ratio Microstructure Technology (HARMST'99)
Date: 13-15, June 1999
Place: Kazusa Akademia Center, Chiba, JAPAN
Initial abstract due: 15 February 1999
Sponsoring organization:
 Japan Society of Mechanical Engineers, Design and Systems Division
 Advanced Machining Technology and Development Association
For more infrmation: http://www.aist.go.jp/NRLM/harmst99/
Contact to:
 Prof. Shuichi FUKUDA (Tokyo Metropolitan Institute of Technology)
    Tel: +81-425-83-5111 ex.3605, Fax +81-425-83-5119, E-mail: fukuda@mgbfu.tmit.ac.jp
 Dr. Akira UMEDA (National Research Laboratory of Metrology)
    Tel: +81-298-54-4052, Fax +81-298-54-4135, E-mail: umeda@nrlm.go.jp
 Dr. Kajurou SHIMIZU (Advanced Machining Technology and Development Association)
    Tel:+81-3-3501-6701, Fax +81-3-3503-9697, E-mail: JDH02345@niftyserve.or.jp

 日本機械学会 設計工学・システム部門 ホームページのご案内

 村上存
 東京大学大学院工学系研究科助教授

 現在、設計工学・システム部門では、ホームページを運用しております。ホームページへは、
https://www.jsme.or.jp/dsd/
でアクセスすることができます。また、日本機械学会のホームページ
https://www.jsme.or.jp/
からも、
[部会・部門・支部]→[部門および第76期部門長]→[設計工学・システム部門]
の順にリンクをたどることによって、アクセスすることができます。
 ホームページには、次のような内容が掲載されています。

○講演・論文募集
 本部門が主催、共催する講演会、国内・国際会議などの講演・論文募集情報。
○参加募集
 本部門が主催、共催する講演会、講習会、国内・国際会議などへの参加募集情報。
○行事カレンダー
 本部門が主催、共催、関係する行事のカレンダー。
○部門紹介
 本部門の設置の趣旨などの説明。
○運営委員会
 本部門の運営組織。
○ニュースレター
 本部門のニュースレターを、電子情報として掲載。
○関連リンク
 本部門に関係する他のホームページへのリンク集。
○関連情報
 本部門と関連する領域の講演会や国際会議の情報。

 電子メディアとしての速報性を生かして、本部門に関係する皆様にとって有益な情報をお届けできるように努力してまいりますので、学会誌、ニュースレターとともに、ご活用頂ければ幸いです。
 なお、ホームページへの各種情報の掲載、関連リンクの登録など、随時受け付けておりますので、ご希望の方は部門広報委員長(下記)まで、ご連絡ください。


発行日:平成10年9月20日

このニュースレターに関するご意見、ご希望、お問い合せ等は、下記までお願いいたします。

日本機械学会設計工学・システム部門
広報委員長 村上 存
  〒113-8656 東京都文京区本郷7‐3‐1
  東京大学大学院工学系研究科産業機械工学専攻
  Tel: 03(3812)2111 内線6327  Fax: 03(3815)8356
  Email: murakami@design.t.u-tokyo.ac.jp
学会担当職員 大室 孝幸
  〒160-0016新宿区信濃町35番地信濃町煉瓦館5階
  Tel: 03(5360)3504  Fax: 03(5360)3507

編集・印刷:生々(せいせい)文献サービス
東京都渋谷区千駄ヶ谷 3-13-22-410
電話03-3478-4062, Fax 03-3423-4338

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