<Abstract>
ダイヤモンドはシリコンの5倍のバンドギャップを持ち、絶縁破壊電界、熱伝導率やキャリア移動度が高く、パワー半導体に最も適した半導体材料です。 我々は、独自開発したドーピング技術やパッシベーション技術を用いて、 ダイヤモンドMOSFETを作製し、世界最高の875MW/cm2の有能出力電力、3659Vのオフ耐圧を報告しました。 一方、ダイヤモンド結晶は、大口径のサファイア基板上に成長できるようになり、最大2インチ径ウェハまで大口径化が進んでいます。

<CV>
1990年　京都大学大学院博士課程修了、NTT入社
2011年　佐賀大学教授に着任（海洋エネルギー研究所教授併任）
その間、独ウルム大学客員研究員、パリ大学招聘教授、JAXA宇宙科学研究所客員教授を歴任。

<Abstract>
マイクロ流路に関する研究に携わり始めてからおよそ３５年、その流れに魅せられて研究開発を進めてきた．マイクロ流路で際立つとも言える“流れの安定性”と“拡散による混合”という二つのテーマは，我々の，その後のさまざまな流体デバイスの研究開発の原点となっており，現在に至るまで，尽きることのない新たな気づきを与えてくれる．本講演では，それらの中からいくつか取り上げ，聴講者の皆様と、その魅力について共有できればと考えている．

<CV>
1985年　大阪大学基礎工学研究科物理系修了
1985年　日立製作所機械研究所（現研究開発グループ）入所
1991-1992年　オランダトゥエンテ大学客員研究員
2004年　日立製作所機械研究所MEMSプロジェクト部ＰＬ
2006年　同主管研究員
2008年　広島大学ナノデバイス・バイオ融合科学研究所教授
2013年　東京大学工学系研究科教授
2023年～　東京大学工学系研究科特任教授

マイクロ流体デバイスおよびその応用に関する研究に従事
2010～2016年　科学技術振興機構CREST「持続可能水利用領域」研究代表者
2015～2021年　科学技術振興機構CREST「植物頑健性領域」研究代表者
2017～2022年　科学技術振興機構ASTEPステージⅡ研究責任者
2015年　日本機械学会フェロー
2020年　日本機械学会マイクロ・ナノ工学部門　部門長

<Abstract>
複雑な様相を呈する熱流体現象を高空間分解能に計測することは、対象とする現象の詳細な理解のために極めて重要である。熱流体現象の計測には、半導体センサなどによる点計測が多く行われてきた。これらの手法では、流動場を高空間分解能に計測することが難しく、またセンササイズのために微小な熱流動場の計測は困難であった。これらの問題点を解決する方法として、光機能性分子を用いた計測が注目を集めている。本講演では著者らの取り組みについて講演する。

<CV>
2008年3月 名古屋大学大学院工学研究科マイクロ・ナノシステム工学専攻博士後期課程修了，博士（工学）
2008年4月 名古屋大学大学院工学研究科マイクロ・ナノシステム工学専攻　助教
2014年12月 名古屋大学エコトピア科学研究所 准教授（2015年より未来材料・システム研究所　准教授 改組による）
2018年4月　早稲田大学理工学術院創造理工学部総合機械工学科 准教授
2022年4月　早稲田大学理工学術院創造理工学部総合機械工学科　教授
2017年4月　文部科学大臣表彰若手研究者賞など受賞