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校外実習体験記

自動車工学部と私

八戸工業高等専門学校
機械工学科5年  小 西 洋 展

 平成11年10月9日・10日の2日間、第19回本田宗一郎杯ホンダエコノパワー燃費競技全国大会が栃木県のツインリンク茂木で行われた。
 我々八戸高専自動車工学部は今年で7回目の出場となるが、ここ最近の大会では、記録が伸びず、逆に記録が低下したこともあり、今年は大幅な改良や新規に何か制作することはせず、去年のマシンの不具合を直す程度にし、試走等をたくさんしてデータを取り、最適なセッティングを見付けることにより、今のマシンの持つポテンシャルを100%発揮しようという予定だった。しかし、我々自動車工学部の悪い癖(ある程度せっぱ詰まらないと一生懸命活動しない。)がでて、予定通り進むことはなく、カウルの製作、エンジンの不具合の修正などに手間取り、何度もする予定だった試走は結局二回だけしかすることが出来なかった。
 そんなこんなで、いよいよ大会に出場することになった。大会会場では八戸高専自動車工学部としては珍しくこれといってトラブルも少なく、ある意味不気味なほど順調だった。それでもピットでは、あわただしく息つく暇も無かった。調整も終わり、本番の競技に移ったときは、ただただ完走を願っていたが、無事完走することが出来た。
 さて、肝心の競技結果は高専部門3位となかなかの好成績だったが記録のほうは1リットルあたり336kmと去年よりは伸びたが決して良くは無かった。それでも、無事完走できたこともあり、自分としては満足している。
 私は、今年度卒業し就職するため、部活は引退しOBとなる。今まで5年間自動車工学部をやってきたことにより身につけた技術、知識、ノウハウや、今回の大会で気付いたこと等を後輩にしっかりと引継ぎ、これから部活を行う上での役に立てて欲しいと思う。
 我々自動車工学部は、学校の工場のNC工作機械をはじめとする各種機械や設備を使うことが出来るし、工作のプロである技官の方々を始めとしていろいろ親切にしてくれる方も大勢いるし、今までの先輩方の残してくれたノウハウもある等々、エコランのマシンを作るには恵まれた環境にある。これだけ恵まれているわけであるから、これからも学生が一生懸命努力し改良に継ぐ改良をすることにより、これからも記録を伸ばしていってくれる事を期待したい。


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