運転の……!? 日本大学大学院 高橋 努 ここ最近になって、私は自己の鍛錬というか進化という意味で二輪車・四輪車の大型免許を所得した。いざ取ってしまうと免許の重みだけでなく模範となる運転を心掛けようと無意識の内になっているから不思議である。さて、ここでは私の経験を踏まえた上で普通車に対して二輪車から観たとき、そして同じく大型トラックから観たときの感じ方について話していきたい。 二輪車のドライバー視点は、常にとは言わないが道路の左側付近にある。そのため車の左後方につくことが多い。ところがこの場所は四輪車にとって死角であり、左折時における巻き込みの可能性を含んでいる。いくら、機動性、挟路旋回性と機敏な動きを信条とする二輪車にとっても、一度その枠内に入ってしまえば回避のしようもない。まして四輪車のドライバーは二輪車を軽視しがちであり、私自身の経験を踏まえてみても四輪車からの無謀ともいえる行為には甚だ呆れかえっている。だからこそ二輪車と四輪車の関係する事故は後を絶たないと思えてならない。せめて未然に防ぐ方法として二輪車のドライバーは、道路の中央付近を走行し、他の車と同じ仲間であるということをアピールすれば、巻き込み防止につながり四輪ドライバーの認識の向上のつながっていくことだろう。 次に、大型車から普通車を……と色々書くべきなのだが、先目大型車の免許を取ったばかりであり路上教習12時限以内で自分なりに得たことをお話しする。まず、加速性能はディーゼルエンジンのため力強さは感じられるが、加速としての伸びは実感できない。これに対してブレーキは、ぺダルに足をのせておいて丁度いい具合に効く。もしブレーキを普通車の感覚で踏むとタイヤがロックし、その制動力は自分がむちうち症になるぐらいに効果がある。視界はというと運転席が高い位置にあるので情報をとらえやすい。しかしそれはあくまで前方のみであり、左右、そして後方となると死角の多さに驚かされる。特に真後ろについた車は、車内から確認することは容易ではない。まして後ろの荷台形状によっては全く後ろが見えないこともありうる。そういうこともあってか教習中に赤信号を(わざとじゃないよ)通過したことが数回ある。そう、なぜならブレーキ性能の違い、そして見えない後続車のために急ブレーキをかけることによって衝突を未然に防ぐために取った行動であり、いままでの大型車の見方が変わった一面であった。 (余談:教習後、自分の車を運転するとあまりの小ささに驚いてしまい、“まるで子供のおもちゃのようや”と思えてしまい、大型車の大きさを改めて実感するのでした。) 車無くしては成りたたない社会、安全と法を遵守したうえで人が車を制御しているということを心がけて運転することが第一、皆さんは今回の私の運転体験記どう思いましたか?普段乗る機会の無い二輪車、大型車の運転特性について少しは分かってもらえたかな? |