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研究室紹介及びこれからの機械工学

東北学院大学大学院工学研究科
        械械工学専攻
       M1安食 拓也

 東北学院大学工学部機械工学科は、設計・工作部門、流体部門、熱部門、材料・材力部門、計測・制御部門の5部門制をとっており、それぞれの分野で常に最先端の研究を行っている。私は、この部門の中の設計・工作部門の研究室に所属しており、研究内容として、主に特殊加工機による精密加工について研究している。現在の機械技術はめまぐるしく発展している。求められている加工精度も数十ミクロンから数ミクロンのオーダーまで要求されてきており、航空機さらには宇宙探査機の開発が盛んに行われている。それにより従来の合金などの金属材料から、耐熱性、耐食性、耐摩耗性、高硬度に優れたセラミックスなどの硬脆材料が各種部品や構造部材に応用されてきている。しかしながら、セラミックスは製品化する際に高温を必要とするため収縮率が大きく、高い寸法精度が得にくいことや高硬度であるため非常に加工しにくく加工速度も遅いなどの多くの問題を抱えている。このような問題解決のため、各種の工作機械しいては最適な加工方法見いだすべく研究を行っている。
 研究室には、旋盤、研削盤を始め超音波加工機、放電加工機などの特殊加工機も各種そろえられており、最近マシニングセンタも導入し、NC制御による三次元加工も行っている。マシニングセンタを使用することにより、数ミクロンの精度での自由曲面加工が可能になった。また、ATC(自動工具交換装置)により一台の加工機で数種類の加工が行えるため非常に効率的な加工が可能である。図に示してあるのが、BASICを利用し、実際に加工した三次元形状の例である。
 以上のことがおおまかな研究内容であり、指導教授陣のもと、大学院生、学部4年生で一丸となって取り組んでいる。このような研究内容あるいは研究室に興味を持ったならば是非見学にきてはどうだろうか。
 最後にこれからの機械工学について自分の意見を述べたいと思う。現在私たちの周りには温暖化現象、公害、エネルギー問題などの科学技術の進歩にともなった環境問題がピックアップされてきている。機械工学とは、自然の物質、原理、原則を理解した上で成り立っている学問であり、それを学び、研究する私たちにとってその環境問題は無視できない。従ってその問題を機械工学的立場から解決していくと共に、これからは、自然に無害であり、リサイクル性を考慮した材料で、人類に有効的かつ効率的な機械技術を発展させていかなければならないと思う。


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