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M5祭を終えて

宮城工業高等専門学校
機械工学科5年  田中 香織

 私たち宮城高専の機械工学科の学生が一番といって良いくらいに心待ちにしている学校行事、それが毎年機械工学科5年生が行うM5祭という高専祭出展だと思う。月目の流れとは早いもので、私たちも今年、このM5祭を自分たちの手で取り仕切ることになった。
 M5祭とはヤキソバ、お好み焼きを無料で配布するというもので毎年かなりの好評を得ている出展であり、期待が高いと思う。
 実際、高専祭が近付くと他の学科の友達は口々に、
「今年も楽しみにしているから。」
「とうとうM5祭をやるんだ。必ず行くからね。」等と言うようになり、私たちはプレッシャーを感じてくるようになった。
 必ず成功させなければならない。という焦りのようなものが高専祭当日に近付くにつれどんどん大きくなっていった。
 高専祭前目は準備の為全面休講で材料を調達したりテントや机を運んだり掃除をしたりなど皆で一生懸命準備をした。同時出展で卒業研究の内容発表も行うことになっているので皆その合間を縫っての作業だった。
 そしてとうとう迎えた高専祭当日。何か足りないものがあるような気がして落着かなかった。嫌なことに予感は的中した。
「ヤキソバの量が足りない。」
 そう言われて急きょ二日目の分を初日に使うことにした。そこで二日目の分を買いだそうとすると・・・。二日目は月曜日。明日の分を業者に発注すると(安上がりなので)今日ではもう新たに仕入れるのは無理だといわれた。
 慌てて他の業者に電話をして在庫を全て押さえるという暴挙(他の利用者に迷惑をかけてしまった。)に出てしまい、自分でも呆れてしまった。
 しかし、その甲斐あって両日とも終了時間までヤキソバもお好み焼きも途切れることなく出すことができた。
 材料がなくなり終了という出展が多いなかで終了まで材料をもたせることできた。まだ出展を続けているということで驚かれ、無料配布ということに驚かれ、私たちはM5祭を成功させることができたと実感した。
 大盛況だった今年のM5祭だが来年はさらに食品の品目を増やすなり、新たなレクレーションを織り込むなどして更に来場者の満足が得られるようなM5祭にして欲しいものと思う。
 最後にこの日のために協力して下さった数多くの先生方に感謝したいと思う。


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