目次へ戻る   前のページ   次のページ


東北学生会研修会に参加して

一関工業高等専門学校 機械工学科
     5年  平 野 智 樹

 夏休みも終わりに近づく8月26日、27日この研修会に参加した。みんな同じようにエンジニアを目指している学生なのに、普段はほとんど交流がないので、こういう形で他校の学生と交流をするのも面白いだろうと思ったのが、参加する動機だった。また、来年から私は秋田に住むことになっているので、秋田で行われるというのは、夏休み中に行きたいと思っていた私にとって嬉しいことであった。
 初対面の人達ばかりで、まだみんなの顔もよく覚えていないうちに、NEC秋田を見学した。ここはICやLSIを製造している工場なのであるが、実は私はこういう分野はどうも苦手である。しかし工場を見学していると、なかなか興味の引かれる物が多くて面白い。このような工場をみると、今の時代は人間の手でできる作業が少なくなり、高精度のロボットの重要さをいっも感じてしまうのである。無理な話なのかもしれないが、LSIの製造をガラス越しでなく、もっと近くで見たいと思っていたのは私だけだったろうか。
 工場見学を終え、宿泊地で秋田大学の大日方先生の講演を聞いた。講演といっても堅苦しいものではなく、リラックスしながら、それでいて真剣に聞きたくなるものであった。内容は秋田で行われた、ソーラーカー・ラリー参戦にっいてのものだった。以前、ソーラーカー・ラリーのTV中継を見たことがあったので大体の事は分かっていたが、スライドなどを使い、先生がくわしく説明してくれるので、日本だけでなく世界のソーラーカーの事情も理解することができた。とても興味の引かれる講義内容で面白い講演をしてくださった、大日方先生に感謝したい。
 懇親会が始まり、お酒を酌み交わすと、みんなとても昼間では知らない者同士であったとは思えない勢いで、話に花が咲いた。みんな片手にはビール瓶、もう片手にはコップを持ち、あちらの人へこちらの人へとお酌をして歩き、まじめな話をしていたかと思えばバカ語で盛り上がったりといった感じだった。このとき酒の力は偉大なりと改めて思った。懇親会が終わると温泉で一日の疲れを癒した。風呂に入っている間は、みんな「疲れた」などと言っていたのに部屋に帰ると、懇親会の第2ラウンドが始まった。
 翌日、田沢湖・角館町の観光をした後解散したわけであるが、今回この研修会に参加して本当に良かったと思う。普段はあまり他校と交流がない学生達は、実際多いのかもしれない。しかし、このような企画に参加して自分の視野を広め、お互いを刺激しあうのはとても良いことである。みんなもこのような機会があったらどんどん参加してもらいたいと思う。どういう形であるか分からないが、必ず自分にとってプラスになるだろう。
 最後に、研修会に参加した学生のみなさん、秋田大学の先生方、本当にありがとうございました。


目次へ戻る   前のページ   次のページ