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 「私から見た日本」

 秋田工業高等専門学校
 4年 ロスリ・モハマド

 私が初めて日本に興味を持ったのは、高校3年の時でした。その頃は、日本の工業や経済の発展について、教科書や新聞・テレビなどで少し分かっていたつもりでした。発達した経済と、古くからの伝統が同時に存在している日本という国はどんな国なのか知りたくて、勉強のために日本へ留学することにしました。しかし、日本に来る前、聞いた内容と自分で見たことはかなり違っていました。実際、日本へ来て自分で見たり、いろいろな経験をしたりしてだんだん日本について分かってきました。
 まず、第一に日本人は親切で、助け合いの心があり、協力的だということです。例えば、日本の毎日の生活でいろいろ問題があるとき、親切に教えてもらったり、助けてもらったりしています。特に、日本語がまだうまく話せなかったときは、日常の生活でコミュニケーションの問題があったのですが、多くの友達の協力があったおかげであまり問題になりませんでした。また、他の国に比べると日本は安全な国で、しかも経済は安定しているので安心して生活できます。
 次に、私が日本で暮らしてみて少し驚いたことは、まず季節によっていろいろな行事が行われていることです。春がくるとひな祭りや花見、夏になると花火大会や七夕などの夏祭りが行われます。冬のきびしい寒さの中でも雪祭りなど、数々の活動が催されています。私の国でもお祭りはありますが、これほど多くはありません。こうしてみると、日本は祭りが大好きな国といえるでしょう。
 もう一つは、日本の学生は欲しいものを買うため、または旅行・趣味のために一生懸命アルバイトするということです。私の国では、長期休校の間にしかアルバイトはしません。もし、勉強を完全に無視しないようにやっているのなら、アルバイトも悪いことではないと思います。このことも文化の違いから生じることなのでしょう。たいへん興味深く思いました。
 この2年間で、いろいろな出来事がありました。楽しいこと、悲しいことも私の心に残っています。それらのことは、一生忘れないと思います。私にとって、ここで留学できるのはとてもありがたいことと思っています。今の私にとってはやはり勉強が第一なのですが、留学している間に日本の友達と遊んだりいろいろな行事に参加することによって、日本の文化を深く理解することはとてもすばらしいことと思います。
 この留学中に、日本で学んだことをこれからの人生に生かしていきたいと思います。


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