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 学生会に期待する

 平成4年度委員長校顧問
 八戸工業大学 大黒 正敏

 委員長校の大役という年に本学の顧問を初めて勤めることになり,何かと戸惑うことの多い日々を過ごしております.本年度学生会担当幹事の前森先生には色々とアドバイスを受け,また多くの方々のお世話になりながら今までのところ大きなトラブルもなく何とか諸行事をこなしてまいりました.私自身は自動車技術会の学生会(学自研)も担当しており,さてどちらに重きを置いて良いものかと迷い(学生会員の勧誘は自動車技術会の方が簡単なのですが…)つつも,機械学会入会後の学生員へのアフターサービスをいかにすべきかを考えております.いくら教員が甘い言葉(?)でたくさんの学生を勧誘し,入会させたとしても,その後の活動が伴わなければ2年後,3年後には会員数が逆戻りしてしまうでしょうし,また現在の状況では会員が増加すればするほど,委員長校,各会員校共予算面にしわ寄せが生ずるという相反する問題を抱えています.
 活動を活性化するにも結局のところ教員,学生有志のボランティアに頼るところが大きくなってしまいますが,本学の場合その顧問の教員(私)が「学生会はあくまでも学生が中心になって活動すべきもの!」と勝手に決め込んでしまっていますから,必然的にリーダー格の学生のロードが増してくるわけです.
 ところで今から15年程前,4年生の卒業研究で,実験装置の部品一個の図面を定規とコンパスで引き,それを工場で作ってもらい出来上がった物を見た時の感激が今でも妙に印象に残っています.リーダー格の学生には苦労も多いかも知れませんがひとつの行事等を計画・実行し,それなりの成果を挙げる喜び,メンバーの学生は学生会の学年を越えた活動を通して何らかの新鮮な感激を味わってもらいたいものと私自身は考えています.
 ComPassは,本学のように地域的にハンディがある会員にとっては他大学の学生,院生らの研究活動,学生生活を知るひとつの手段になり得るでしょう.また今後は,読者のご意見,ご希望などの声も吸収し,文字通り本誌が東北地区学生会の'羅針盤'になるようにと考えています.


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