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ロボットコンテスト

宮城工業高等専門学校
機械工学科5年
AZIM, ABU AHMED ANWARUL

 今年もロボットコンテストが行われた.今までのロボットコンテストでは予選がなかったが,今年は予選として地区大会があった.地区大会を通過した4つのチームが全国大会に出場できる.上位の3チームとアイデア賞を受賞したチームである.
 今回のロボットコンテストの内容は次のようである.
 リングの外に積まれた段ボール箱を,リモコンロボットを使って,リング内2ケ所の台座に積み上げる.2分の競技時間終了時点で,一番上に自分のチームの色の段ボール箱があった方が,その台に積まれたすべての箱の数だけポイントを獲得し,2ケ所のポイントの合計が多かったチームの勝ちとなる.
 我が宮城高専は,『つむぞうスープレックス’91』(図1)と『MAACROBO』(図2)という2台のロボットを作製した.『つむぞうスープレックス’91』は,移動量が少なく,長い腕が回転できるようになっている.私は『MAACROBO』チームのメンバーだったので,それに触れてみたい.腕は伸び縮みすることができるし,上下することもできる.また,片方の台座に段ボール箱を横み上げながら,他方の台座を相手チームに積み上げられないように守るという作戦である.『MAACROBO』の特徴はその腕がエアシリンダーを通して空気圧によって動作することである.また,段ボール箱をつかむグリッパーも同様に空気圧によって動作することである.エアシリンダーを用いるアイデアは同級生の氏家君が考え出した.ロボットの製作に関しても,彼の熱心さと努力には頭が下がる.
 期限までに何とかロボット製作を完成したが,重さの制限があったために,結局,腕を伸ばす機構をあきらめた.そのせいか,10月13日に行われた東北地区大会では第1回戦で負けてしまった.一瞬,ロボット製作の苦労が水の泡になってしまったと思った.非常に残念だったと思う.これはよい体験になったに違いないと思う.
 最後に,”失敗は成功のもと”ということで,後輩がこの経験を活かし,頑張ってもらいたいと思う.


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